〔野鳥シリーズ24〕
リハセンターに飛来する野鳥を友に
東京都福祉事業協会 スタルト方南(母子生活支援施設)見原 捷三(元理療教育部長)

ルリビタキ(瑠璃鶲)
 ルリビタキは、全長14cm(スズメとほぼ同じ大き さ)で、雄は上面が青い瑠璃色をしており、目の上には 白い小班があります。それに脇腹には、橙黄色があるき れいな鳥です。(写真右)
 これに対して雌は、上面がオリーブ褐色で尾には、青 みがあり喉と腹は白色をしております。(写真左)
 このように、野鳥の世界は一部の鳥を除いて、人間社 会と違い雌よりも雄がきれいな姿形をしております。そ の理由は、種の保存上強い雄にこそ雌とのペアリングの 権利が与えられるからです。雄は雌を獲得するために、 美しい羽根で身を纏ったり、雌の前で求愛のダンスを踊 ったり、立派な巣作りをして雌の関心を引いたり、また 時には、雌の獲得をめぐって激しい戦いを繰り広げるこ りもあり、野鳥の世界でも繁殖のために、雄は大変な苦 労を強いられています。
 さて、このルリビタキは、日本では四国、本州中部以 北の亜高山帯から北海道の亜寒帯で繁殖しますが、冬に なると低地の公園等でも観察できます。皆さんが、リハ センター内を散策される折に、中庭の歩行訓練所等で運 が良ければ出会えるかもしれません。
 鳴き声は、時鳴きがヒツヒツ、囀りはチヨロ、チヨロ 、チヨロと鳴き、冬期は雌雄とも単独で生息します。ス ズメと違って、近づいても余り人を恐れない、とっても かわいい鳥です。

写真1 写真2