[国際協力情報] 
海外研修員紹介
国際協力推進本部事務局



 当センターにおいて、4月2日から4月16日まで研修を受けられた海外からの研修員を紹介します。
 南米チリ国のペドロ・アギーレ・セルダ国立リハビリテーション・インスティテュートの言語療法士、エルナン・ソトさん(Mr. Hernan Soto)です。
 エルナンさんは、国際協力事業団(JICA)チリ国身体障害者リハビリテーション・プロジェクトのコーディネーターとして活躍されており、プロジェクトのカウンターパート研修員として、日本で約3ヶ月間、研修されております。以下、エルナンさんから頂きましたコメントを掲載します。






Mr.エルナン・ソト(Mr. Hernan Soto)


 『祖国から遠く離れ、寂しさに心凍えるとき、友のやさしさに心癒される・・・。自己紹介文を書くにあたり、センターの寮の自室で最初に浮かんだ言葉です。私はチリから来ましたエルナン・ソトと申します。コミュニケーション病理学が専門の35歳、独身です。趣味は絵を描くこと、踊ること、友達と楽しくおしゃべりすることです。現在、ペドロ・アギレ・セルダ国立リハビリテーション研究所で働いています。大変魅力的な日本に二回も来ることができて、光栄です。二回の滞在を合計すると7ヶ月にも及びます。私の人生のうちの7ヶ月を、遥か遠い桜の国で過ごすことになるとは、思ってもみませんでした。地球の反対に位置するチリから見ると、日本は最も遠い国なのです。

 チリ身体障害者リハビリテーション・プロジェクトのコーディネーターとして、精一杯努力し、日本とチリの期待に応えることが私の責務だと感じております。また、二国間協力や二国間関係向上に貢献するのはもちろんのこと、チリの子供・若者のためのリハビリテーションサービス改善を目指し、リハビリテーションチームの強化に努めることも、大切だと考えております。

 私にとって日本での研修は、二つの意味があります。まず、長年、障害者を支援してきた先生方の経験や知識から多くを学び、リハビリテーション技能を向上させるということ。また、表面的な違いにとらわれず、人間としての本質を見極め、人と人との絆を通して人間的にも成長していければと思います。

 この場をお借りして、私を受け入れてくださった日本の先生方の御尽力、御忍耐、御親切に心より御礼を申し上げたいと思います。同様に、私の研修の調整・アレンジを担当して下さった皆様方にも、心より御礼申し上げます。国際協力運営に携わる私にとって、こちらでの業務調整のやり方は、大いに参考となりました。重ねて御礼申し上げます。

 チリでは、私たちひとりひとりの行いが未来を左右する、と考えられています。今現在の一分一秒が未来を変えていくのです。この国際協力が、日本とチリの人々のより良い未来を作る手助けになれば幸いです。そして、皆さん、是非いつの日か我が家に遊びに来てください。心より歓迎いたします"ビエンベニードス ア ミ カサ"。     エルナン・ソト』



エルナン・ソトさん(手前の左端の方)