[病院情報]
看護部紹介 −外来・入所者診療室−
 



−外来−

<歴史・概要>

 昭和55年開設された当病院の外来は、内科、整形外科、耳鼻科、眼科、泌尿器科、歯科、神経科で診療が始まり、その年の外来患者数は17,332人(1日平均58.1人)であり、その3年後の昭和58年度には外来患者数は41,815人(1日平均140.3人)となりました。平成10年度は60,330人(1日平均202.5人)と増加しており、診療科目も現在では、内科、糖尿内科、消化器内科、神経内科、整形外科、リハビリテーション科、耳鼻科、眼科、泌尿器科、精神科、歯科、皮膚科、婦人科と多様化してきています。看護師は、常勤は看護師長を含め8名、非常勤は1名。看護助手は、パート2名となっています。



<外来受診の方法>

 外来受診はどう行うか、説明致します。初診の場合、医事管理課(病院の入り口の受付)で保険証を提出し、受付を済ませます。同時に診察券を受け取り、受診する外来の窓口に行き、診察券を提出します。順番がくるまでお待ちいただきます。診療内容によっては予約が必要な科や紹介状が必要な科もありますので、ご注意ください。診療時間が病状により異なるため、予約時間に診療が受けられない場合もあります。診療が終えましたら、処置伝票ファイルを受け取り、医事管理課の会計窓口に提出、お支払いを済ませます。


<業務内容>

 外来看護師の業務を1日の流れに沿ってご説明致します。

 8:30〜

ミーティング (外来看護師長室で行っています)

 8:40〜

所属の外来に戻り、診療準備、環境整備 (患者さんが快適に診療が受けられるように配慮しています。)
*看護師は、8:40から準備をしていては、間に合いません。だから8時過ぎには、外来に到着し準備を行います。

 9:00〜

外来診療開始  診療介助・他部門との調整・処置・検査介助・採血・採尿・生活指導などを行います。

12:00〜

昼食時間は患者さんの外来診療が終わってからです。大体13時過ぎがほとんどで14時、15時も希ではありません。

14:00〜

特殊外来・検査介助・診療の片付け ミーティング、委員会、勉強会の参加 予約・診療の問い合わせの電話対応(PHSは離せません)
翌日の診療の準備(外来診療終了後もメニューは豊富)

17:00〜

退庁
入所者診療室業務のある時は20時まで入所者診療室で健康相談・管理を行います。
入所者などの急患があれば、随時対応もいたします。


<看護の実態>

 外来看護師は患者がスムースに受診できるよう各障害の特徴に見合った配慮が必要です。1人1人の患者に適した生活指導など短い時間に患者が満足できるような対応に心がけています。聴覚障害者の診療呼び出しは大きい声でゆっくりわかり易い口話で行い、視覚障害者には問診票の記入・診察室までの誘導、肢体不自由者には問診票の記入・トイレ介助・検査室までの移動介助などを行っています。


<今後の課題>

 障害の多様化に対応できる外来看護サービスを提供するには、個々の外来看護師が、いかに患者さんと接する時間を作っていくかである。その為には、知識の向上と共に感性を磨くことをモットーに、日々努力するよう外来看護師一同は考えております。


看護部外来担当のみなさん



−入所者診療室−

 入所者診療室は、外来の一部として位置付いています。視覚・肢体・聴覚・内部障害約350名前後の入所者の健康管理を看護師と看護助手2名で行っています。健康管理とは、どんなことをしているのかが、なかなか知られていないのではないでしょうか。ただ血圧測定や健康指導をしているだけというイメージをもたれているのでは?
 入所者診療室では、何が大きなウエイトを占めているかといいますと、他部門との調整です。指導課・生活訓練課・理療教育部・職能部・外来・医師・検査科・放射線科との調整が何よりも大きな業務内容です。1人の入所者に対して関わるところです。何の業務調整なのかといいますと、定期的な健康診断から始まって、体育祭、キャンプ、プール、スポーツ大会出場等々必ず事前の健康チェックが入ります。それらを計画し、実施し結果の報告をきちんと出しています。しかし、予定された日時に予定どおり終わったことはありません。出来なかった人をどこで行うかの調整を今度は行わなければならないのです。
 朝の8:30〜9:00まで、医師が診療を行っていますが、それ以外の時間はまるで学校の保健室のように入所者は訪れます。心の相談から身体の相談まで幅広くそれぞれに対応していかなければなりません。
 現在5月から始まった、理療教育課程・入所者(約150名)の健康診断が終わりつつあるところです。
 年間、肢体が4回、聴覚が3回、生訓が4回の入所があります。毎日毎日調整と、入所者の対応に追われています。


看護部入所者診療室担当のみなさん