[病院情報]
看護部紹介 −手術室−
 



<歴史・概要>

 昭和55年に病院が開設となり手術室は3階フロアに位置します。 手術は昭和56年より主に整形外科・耳鼻咽喉科の手術が開始となり、昭和57年より眼科・泌尿器科の手術が増加し4科の手術となりました。 初年度の手術件数は133件、昭和60年は273件、平成5年は332件で、現在までで最も多い年は平成10年度の465件でした。
 平成4年4月から老人性白内障の眼科レンズが保険適用となったことをうけ、以後白内障手術+眼内レンズ挿入術が大幅に増加となり、現在では年間200件以上の手術を行っています。
 平成4年9月に第1号の人工内耳埋込術が行われ、平成6年に保険適用となり年々件数は増加し、昨年は12件の人工内耳埋込術がありました。
 整形外科は、人工関節置換術・褥瘡形成術・骨折整復術等年間80件前後の手術を、泌尿器科は、膀胱砕石術・前立腺切除術等年間70件前後の手術を行っています。
 手術室は3部屋ありますが物理的な条件で、2部屋を手術に1部屋を手術器械を準備する部屋として使用しています。
 手術室のスタッフは、師長、看護師3名、看護助手1名の計5名のチ−ムで行っています。


手術室スタッフのみなさん


1週間の手術予定
 
午前 泌尿器科 申込み科 眼科 耳鼻科 外来手術
午後 整形外科

泌尿器科
眼科 眼科 整形外科  


<手術室看護>

 病気は、患者や家族の日常生活を大きく変えるばかりでなく、患者を様々な不安と恐怖に陥れ、特に手術となると一層不安は募ります。 手術を受ける患者に対して、円滑かつ安全・安楽に手術が受けられるように周手術期(術前・術中・術後)を通して看護を行います。
 小児の手術は苦痛を取り除くために全身麻酔で行われます。小児にとっては侵襲の多い麻酔であるため円滑に手術が行えるように麻酔医への協力も看護師の役割です。 また、非常に大きな恐怖体験であるため、患児および両親との関わりも重要で、コミュニケ−ションをはかるために、手術室内で着る作業着姿で術前の訪問に行っています。
 手術室看護師には、手術方法を熟知し予測を持って器械を準備し、術中医師に協力する器械出し看護と、患者の精神的援助や安全に責任をもつ外回り看護の役割があります。
 手術室には種々の医療器械があり、患者の安全を守るためにも正しい理解と取り扱いが必要です。



<環境>

 手術室には清浄な空気を得るため外気を高性能フィルタ−で濾過して空気調和する単独の空調機が設置されています。 しかし、冷暖房は単独でないため手術室それぞれに単独のエアコンがありますが、なかなか快適な環境にすることは難しく温度調節には苦慮しています(特に冷暖房が入らない時期)。
 病棟から移送された患者を手術台に乗り換えるための患者移送装置があり、患者は臥床したまま移動でき、また、看護師も力を入れずに移送させることができます。
 手術に欠くことのできない麻酔のために、酸素や笑気、手術器機の動力源として使用される窒素等が中央の供給室より供給されています。


患者移送装置 手洗い装置 手術室内の様子



<今後>

 手術室看護は医師・麻酔医・看護師における協働作業であり、チ−ム医療を欠かすことはできません。今後も患者の安全を守り、目的の手術が円滑に遂行されように努めていきたいと思います。