[国際協力情報]
スリランカ社会福祉大臣の視察について
管理部企画課国際協力事務局



 去る6月13日(木)に、スリランカのラビンドラ・サマラウィ―ラ社会福祉大臣が当センターに視察のため来所されましたので、ご報告いたします。
 スリランカは(スリランカ民主社会主義共和国)、インド半島の南東に位置する島で、旧セイロンの名と紅茶で知られています。 人口は約1950万人です。
 当日は、ラビンドラ社会福祉大臣、大臣令夫人、子息とスリランカ大使館員の4名が来所されました。 佐藤総長、岩谷更生訓練所長、吉田管理部長によるセンターの概況説明の後、初めに更生訓練所を視察されましたが、特に理療教育部で入所者の鍼実技の模様を見学された折は、鍼の太さを実際に触られるなどして熱心に見学されていました。 午後は病院の第一、二、三機能回復訓練部を回られ、理学療法部門では、マット上での訓練や、義足での歩行訓練に関心を示されました。 その後、研究所のfMRI室、歩行解析、福祉機器開発、学院授業の様子などを視察されました。 大臣夫人も社会福祉省のアドバイザ―をされているとのことで、質問をされたり、ご意見を述べられるなど、リハビリテーションに対する関心をお持ちでした。
 視察後、大臣からは、スリランカの身体障害者リハビリテーションに、当センターでご覧になった各専門職の技術を参考にしたいとの感想をいただきました。
 スリランカでは、身体障害者のリハビリテーションや福祉の政策実現の過程に、外国の非営利団体との協力なども加わり、都市と農村での様々な活動がなされているようです。
 当センターと通常あまりなじみのない、様々な国々からも視察にお見えになりますので、我々も相手国のリハビリテーションや福祉の状況について知る良い機会と考えております。



職能訓練を視察するラビンドラ・サマラウィーラ大臣