総合防災訓練の実施について
管理部総務課



 当センター消防計画第41条に基づき、平成14年度における春期の総合防災訓練を6月19日(水)、所沢市東消防署の指導の下に実施しました。
 今年度より、総合防災訓練の実施日を固定化し、学院の授業予定に予め織り込むことができ、学院生及び、学院教官の参加が可能となって、更に有意義な訓練となりました。
 今回は訓練時間中に強い地震が発生し、二次災害としてセンターの西棟当直室及び病院4階談話室で火災が発生したことを想定し次の訓練を行いました。


  1. 15時00分頃、震度4強程度の地震が発生し、地震による二次災害として火災を含め、大災害が想定されるため、直ちに災害対策本部を防災センターに設置。
  2. 地震発生の放送により各職員は、所定の自衛消防組織により活動を開始、入所者、学生、入院患者は避 難準備をする。
  3. 警備員は、火災発見の通報を受け避難放送と消防署への通報を行う。
  4. 避難放送により各職員は、避難・誘導等を開始。入所者、学生、入院患者も避難を開始。災害対策本部を2次避難場所に移動。
  5. 1次避難場所において避難誘導隊の各班長は、避難状況を取りまとめ地区隊長へ報告、地区隊長は本部へ報告。
    本部は地区隊長からの避難完了の報告の後、1次避難場所から2次避難場所への移動の指示を出す。
  6. 本館4階に職員2名が取り残されたとの通報で、消防署からはしご車が現場に急行し無事救出。

はしご車による救出の様子



 以上の訓練を終了後、消防署より概ね良好との講評を得ることができました。 その後、消防署の指導により水を消火剤の変わりにした水消火器による消化器操作では約50名の職員、入所者、学生が参加し、また、併せて長さ10メートル程のテントハウスに煙を充満させその中を通り抜ける煙体験を参加者全員で行い、すべての訓練を終了しました。


所沢市東消防署係官による講評の様子 煙体験の様子



 職員の方々をはじめ、入所者、学生等、今回の訓練に積極的に取り組んで頂き、有意義な訓練となったと思われます。
 実際に災害がおこった場合でも、訓練での自分の役割を冷静に実行できれば、被害は最小限に抑えることができ、また、自分の命だけでなく、他人の命を救うことも可能であると思います。
 今回の訓練の全体的な反省点もあるかと思いますが、各人においても訓練での自分の役割・行動についてもう一度振り返って考えてみて頂ければ幸いです。