[更生訓練情報]
平成14年度卒後特別研修会報告
理療教育部 飯塚 尚人



 7月22日から26日まで理療教育課程の卒業生を対象に、卒後特別研修会が開催されました。今回で3回目になりますが、今年から各センター主催の研修会となりました。24名の参加者が猛暑の中、理療の技術と経営法の研修に取り組みました。開催に尽力くださった関係諸部署の方々に御礼申し上げます。例年のことながら、担当者としては、事故やトラブルなく無事に終えることができ、ほっとする一方、どれほどの成果があったか卒業生のその後の様子が気にかかります。
 さて今回の研修は、「患者を惹きつける治療家をめざして」というテーマで、治療法や経営法ばかりでなく、患者への対応法をも含めて幅広い研修となりました。内容としては、治療法の一つとして交流分析的カウンセリングや自律訓練法を学ぶ研修、経絡経穴にとらわれない新しい鍼施術の研修、痛みのある筋を他の筋の刺激で軽減させる治療法、ハード面とソフト面からの理療経営と多彩なものでした。講師の方々も、時間を超過するほど熱心に指導していただいたり、ボランティアの指導者を追加して4名もの実技講師を率いてくださった方など期待以上の研修であったと思います。
 今後は冷房の効く会場設定やさらに参加者を増やしながら、研修の充実を図りたいと思っています。
 参加者の感想を列記します。
「今回の研修の内容はすばらしく、目からウロコという状態だった。極意的なものはなかったが、初めて聞くことばかりで、すぐに治療に活かせる実践的なもので、ありがたかった。」
「講師の先生と講義だけでなく、実習でも一人一人に指導していただき、参加してよかった。」
「今までに聞いたことのない交流分析の話が聞けて大変勉強になった。実際にどのように使うのか、もう少し時間があればと思った。またもう少し質問の時間をとって欲しかった。」
「勤めの関係で一部しか参加できなかったが、全員に実技の指導をしていただき、密度の濃い研修だった。」
「開講式と講義の会場の冷房が弱く、暑かった。」
「講師の先生の話が長く、休憩が欲しかった。」


実技風景