身体障害者リハビリテーション研究集会2002の開催について
身体障害者リハビリテーション研究集会2002 事務局



 去る9月26日(木)、27日(金)の2日間、身体障害者リハビリテーション研究集会2002がさいたま市にある大宮ソニックシティで開催されました。この研究集会は、全国身体障害者更生施設長会、全国身体障害者更生相談所長協議会及び(財)テクノエイド協会の主催で、厚生労働省及び開催地である埼玉県の御後援をいただいて実施したもので、全国の身体障害者更生施設、更生相談所の職員等約260名が参加して日頃の実践や研究の内容について活発な発表と討議が行われ盛会裡に終了しました。


1 基調報告
 26日には、はじめに当センター山口指導部長から基調報告として、平成15年度から実施される支援費制度の概要や相談支援体制の充実及び更生相談所の役割等についての説明と問題提起がなされました。


2 特別講演
 前の厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部企画課長 仁木壮氏の特別講演が行われ、支援費制度の全体像やその実施に当たっての諸課題等について、本省の担当課長として制度の枠組みを構築してきた立場から、このような仕組みとなったことについての経緯や理由を含めつつ、詳しい御説明をいただきました。


3 研究発表
 研究発表テーマは次の5課題で、38題の発表がありました。
T 「重度・重複障害者へのサービスのあり方」‥‥‥‥‥‥‥‥‥18題
U 「更生施設の支援費制度に向けての役割」‥‥‥‥‥‥‥‥‥7題
V 「更生相談所の支援費制度に向けての役割」‥‥‥‥‥‥‥‥1題
W 「更生施設・更生相談所における専門職の果たすべき役割」‥‥6題
X 「更生施設・更生相談所における地域在宅支援に対する役割」‥6題
 全国各地で行われている様々な実践・研究結果の報告があり、国リハからは更生訓練所職員7題、病院(3訓)職員1題の発表がありました。


4 シンポジウム
 27日は「支援費制度施行直前の準備状況」と題するシンポジウムを開催しました。国を代表して厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部企画課障害福祉専門官の坂本洋一氏、都道府県を代表して埼玉県健康福祉部障害者福祉課長の飯塚哲朗氏、市町村を代表して川口市保健福祉部長の山崎豊氏、更生施設を代表して山梨県立あけぼの医療福祉センター所長の佐藤英貴氏、更生相談所を代表して北海道立心身障害者総合相談所長の佐々木鐵人氏の5名をシンポジストに、埼玉県総合リハビリテーションセンター総長の飯田勝氏をコーディネイターにお迎えしました。
 各シンポジストからそれぞれの立場での準備の進捗状況や課題について報告と提言がなされた後、飯田氏の進行により、支援費制度に関する内容について熱のこもった討議が行われ、いろいろな現場の状況が報告されました。
 施行が半年後に迫った時点で、関係機関の代表者から報告と提言がなされるというタイムリーな企画であるうえに、前日に山口部長の基調報告や仁木氏の特別講演もあったため、会場の参加者は十分な基礎知識をもって、熱心に議論に耳を傾けていました。
 最後に、この紙面をお借りして、お忙しい中ご講演を頂いた先生方、研究発表をして頂いた方々に厚く御礼申し上げます。また、開催地運営委員長の埼玉県総合リハビリテーションセンター総長の飯田勝様をはじめ、関係職員の皆様には1年以上にわたる準備から当日の運営まで多大な御苦労をいただき、この研究集会をとどこおりなく成功裡に実施することができました。誠にありがとうございました。
 なお、来年度は鹿児島県の鹿児島市で10月9日(木)〜10日(金)に開催する予定です。多くの方々の御参加をお待ちしております。






 
身体障害者リハビリテーション研究集会2002 プログラム
 

9月26日(木)[第1日目]
会場設営(9:00-9:30)
受付(9:30-10:00)
開会式(10:00-10:10)
基調報告(10:15-10:40)
全国身体障害者更生施設長会 事務局長
(国立身体障害者リハビリテーションセンター指導部長) 山口 保
 
特別講演(10:50-12:00)
「支援費制度施行に向けて」
前 厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部
企画課長 仁木 壯
(小ホール)
昼食・休憩(12:00-13:00)
研究発表 テーマTの@(13:00-14:10)
(小ホール)
 
研究発表 テーマTのA(14:20-15:30)
(小ホール)
 
研究発表 テーマU・テーマV(15:40-16:40)
(小ホール)
 
研究発表 テーマW(16:50-17:50)
(小ホール)
(会場移動)
懇親会(18:30-20:00)
(大宮ソニック市民ホール)


9月27日(金)[第2日目]
会場設営(9:00-9:30)
研究発表 テーマX(9:30-10:30)
(小ホール)
 
シンポジウム(10:40-12-40)
「支援費制度施行直前の準備状況」
シンポジスト
国 厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部企画課障害福祉専門官
坂本 洋一
県 埼玉県健康福祉部障害保健福祉課長
飯塚 哲朗
市町村 川口市保健福祉部長
山ア 豊
更生施設 山梨県立あけぼの医療福祉センター所長
佐藤 英貴
更生相談所 北海道立心身障害者総合相談所 所長
佐々木 鐵人
コーディネーター
埼玉県立総合リハビリテーションセンター 総長
飯田 勝
(小ホール)
講評・閉会式(12:40-13:10)