[国際協力情報]
海外研修員紹介
管理部企画課



 9月から10月にかけて、次の3名の海外研修員が当センターで研修されました。2名はJICAチリ国身体障害者リハビリテーションプロジェクトの研修員として、1名は清水基金研修員としてインドネシアからお越しになりました。当センターでの滞在は1週間〜2週間の短い期間でしたが、3名ともバイタリティ溢れる方達で、熱心に研修を行っていました。
 研修員よりコメントをいただきましたので、紹介します。





イルマ・クビージョさん
Ms. Irma Cubillos (チリ)

イルマさんと栄養管理室のみなさん  私の名前はイルマ・クビージョ、チリ人です。
 チリ大学を卒業して以来29年間ずっと国立小児身体障害者リハビリテーション病院であるINRPAC(ペドロ・アギレ・セルダ国立リハビリテーションセンター)で栄養士として働いています。あまり長いので自分がセンターの備品の一つではないかと思うほどです。私はセンターもそこにいる患者さん達も大好きで、栄養士としてまた一個人としてセンターで成長してきたと言っても過言ではありません。
 現在チリで展開されている身体障害者リハビリテーションプロジェクトの研修で今回この遠い国日本を訪れる機会をいただきました。日本や日本人を知り、学ぶ。この経験は公私を問わず私の人生におおきな影響を及ぼすことと思います。

 私には二人のこどもがいます。娘クラウディア・アンドレアと息子パブロ・アレハンドロです。娘は27歳、息子は26歳ですから私がおばあちゃんと呼ばれる日が来るのもそう遠くないことでしょう。
 私の趣味は音楽を聴いたり、あまり上手ではないけれどダンスをしたり、海に行ったり、大好きなダニエル・スティールの本を読んだり・・・映画も大好きです。
 私が日本に来られるようご尽力して下さった方々に心から御礼申し上げます。また、今回の研修がINRPACでの身体障害者医療のサービス向上の助けとなりますよう最大の努力をし、今後もプロジェクトの活動に参加していきたいと思っております。





マルセラ・ガルシアさん
Ms. Marcela Garcia (チリ)

マルセラさんと医療相談開発部のみなさん  私はチリ国立身体障害者(ペドロ・アギレ・セルダ)リハビリテーションセンターでソーシャルワーカーをしているマルセラと申します。1972年にチリの大学を卒業し、ソーシャルワーカーの資格をとりました。その後、1978年にフランスでソーシャルワーカーの資格をとり、6年間パリで仕事をしました。
 私は今までずっと子供のための仕事に従事し、現在のリハビリテーションセンターでは3年間働いています。病院は規模が小さいので、メンバーは家族的です。
 私の家族は、人類学を学んだ夫と、とても可愛い2人の娘がいます。上は22歳で、心理学を勉強しており、下の娘は18歳で、もうすぐ大学で体育を学ぶ予定です。
 私は家族と一緒にいるのが大好きですし、家族もそうだと思います。
 先日、父からのE-メールで、「庭の薔薇のつぼみのひとつひとつまでもが、おまえのことを待ち焦がれているよ。」といってきました。
 あー!そうそう。日本では大変な経験もすることができたのをお話ししなければなりません。
 日本で、“台風”にめぐり合うことができました。





エルナ・マルブンさん
Dr. Erna Merina Marbun (インドネシア)

エルナさんと第二機能回復訓練部のみなさん  私はエルナ・メリナ・マルブンと申します。インドネシアのジャカルタにあるハラパン・キタ母子病院の耳鼻咽喉科の医師です。
 私には、2人の娘とジャカルタのタラカン病院で外科医をしている夫がいます。
 今回、日本というこの美しい国に来ることができたことと、国立リハセンターで研修できたことを非常に嬉しく思っております。私は清水基金の研修生として日本に来ることができましたが、鈴木 淳一先生のご推薦がなければ実現しませんでした。
 私たちの病院では現在、聴覚・言語センターを建設中で、10月末には完成予定です。
 日本で、聴覚障害のある人々への治療について学ぶことが目的です。今度できる聴覚・言語障害センターで聴覚障害児に対して、スピーチセラピスト、オージオロジスト、サイコロジスト、ソーシャルワーカーなどの専門職を含んだ総括的アプローチを行いたいと考えています。また、就学前コースを開く予定です。日本で、こういったことについて学びたいと思います。
 日本に来たのは今回が初めてですが、とても有益なものとなることを願っています。