〔更生訓練情報〕
一般リハ合同野外訓練(日帰り)報告
指導部指導課 加覧 博徳
鈴木 理子



 平成15年7月11日(金)に埼玉県秩父郡吉田村にある「吉田元気村」 にて日帰り野外訓練が実施されました。
 今年の野外訓練は、一般リハビリテーション課程の肢体不自由、聴覚 障害、内部障害の三障害が合同で実施することになり、入所者65名(肢体 不自由51名 聴覚障害12名 内部障害2名)、職員22名の総勢87名が 参加しました。
 5月から実行委員会を中心に始まった各班の打ち合わせでは、食事班、 しおり班、記録班、レクリエーション班の4班に分かれて話し合いを行い、 三障害で協力しながらそれぞれが企画を出しあいました。
コミュニケーション面では聴覚障害の入所者の情報伝達手段として、 学院の手話通訳学科の研修生に協力していただきながら話し合いを重 ねました。アイデアがまとまらずに、なかなか企画の出来上がらない 班もあったようですがみんなが楽しめるようにと頑張っていました。
 当日は梅雨の真っ只中で天気の心配もされましたが、天候に恵まれて 行きのバスの中ではレクリエーション班企画のゲームが行われ、あっと いう間にキャンプ場に到着しました。
 吉田元気村は緑の山々に囲まれた豊かな自然の中で、到着すると炊事班 と協力し全員で食事の準備を始めました。そして梅雨の合間の暑い日差し の中で完成したバーベキューやカレーをおいしく食べることが出来ました。  また食後はマウンテンバイクを借りてのサイクリングをしたり、体育館 でバトミントンなどのレクリエーションをして思いっきり汗を流して楽し むことができました。

バーベキューの様子 サイクリングの様子


 今回初めての三障害合同野外訓練で、聴覚障害の入所者が12名と肢体・ 内部障害入所者と比較すると少なかったですが、筆談や簡単な手話と 指文字をつかって入所者同士がそれぞれコミュニケーションをとって 楽しんでいる場面がみられました。入所者からは、普段の訓練場面では 関わりが少ない多障害とも交流が持て良かったとの感想も寄せらました。
 短い時間ではありましたが、日頃の訓練を忘れて、梅雨の合間に久し ぶりの太陽の下楽しい一日を過ごすことが出来ました。職員の方々にも 準備の段階から関わっていただき、野外訓練実施に向けてご協力くだ さいましたこと、改めて御礼申し上げます。
 下記のとおりアンケート結果をまとめましたのでご報告いたします。






平成15年度 野外訓練実施後のアンケート調査結果(日帰りコース)

(1) 調査対象者     87名 (日帰りキャンプ参加者)

(2) 性   別       男 47名/女 40名

(3) 回 答 者      86名

(4) 回 収 率      98.9%

(5) アンケート結果

  良い どちらとも
いえない
良くない 無回答
食事のメニューについては? 67.4% 27.9% 11.6% 2.3%
レクについては? 62.8% 29.1% 5.9% 2.3%
しおりについては? 74.4% 20.9% 1.2% 3.5%
訓練場所(吉田町)については? 59.3% 29.1% 9.3% 2.3%
1泊と日帰りの選択制については? 73.3% 19.8% 0.0% 7.0%
全員参加制については? 58.2% 24.4% 9.3% 8.1%
障害合同の野外訓練について
 1.係の打ち合わせ・実行委員会は? 51.2% 30.2% 9.3% 9.3%
 2.キャンプ当日は? 69.3% 19.8% 3.5% 7.0%

1 野外訓練で最も楽しかったものは何ですか?

 ・バトミントンで思い切り体を動かすことができた。
 ・自然がありよかった。
 ・食事をどれもみんなで楽しく食べることができてよかった。


2 全体の感想

 ・季節的に暑い。
 ・坂、階段が多く移動しにくい。
 ・時間が過ぎるのが早いと感じた。
 ・雨の疑いがあったが良い天候に恵まれて良かった。食事も美味しかった。
 ・いろいろな障害の人と交流がもてた。