〔更生訓練所情報〕
生活訓練課程・視覚一般リハ課程
合同野外訓練について
指導部生活訓練課 生活訓練専門職 三好 尉史



 今年の野外訓練は、7月24日(木)に入間川の源流、名栗川の 河川広場で行われました。生活訓練課程の入所者が11名、視覚 一般リハビリテーション課程の入所者が5名、職員・実習生が11名、 総勢27名が参加し、楽しいひとときを過ごしてきました。
 野外訓練は、生活訓練課程・視覚一般リハビリテーション課程の 視覚に障害がある入所者が、行事を通して、自主性と協調性を もちながら、課程を越えて協力しあうことを主な目的とし、日頃の 訓練成果を発揮できるよう実施しています。

入所者主体の話し合い
 第1回目の実行委員会が開催されたのは6月9日。先ず実行 委員長として、生活訓練課程の片岡兵馬さんを、その補佐役として 一般リハビリテーション課程猪狩将也さんを副実行委員長に 選出し話し合いがスタートしました。
 野外訓練の楽しみは、なんと言ってもみんなで食べる美味しい 食事とバスや現地で行うレクリエーションです。実行委員会では 計6回の話し合いを行い、食事のメニューや実施するレクリエー ション、役割分担等を検討しました。また、野外訓練の前日には 食材の買い物を実施、購入リストと予算額に応じ、ひとつひとつ の食材を入所者のみなさんが慎重に選択し購入しました。

奇跡が起こった
 今年は長雨が続いた夏でしたが、当日野外訓練に出かけることが できるかどうか1週間ほど前より心配で心配で、毎日何回も天気 予報をチェックしていました。「晴れれば行事は成功」とも言い ますが、当日は深夜遅くまで雨が激しく降っており、また、過去 2年間雨にたたられていただけに、今年も厳しいとあきらめかけ ていました。
 ところが、当日の朝は雨もあがり、意気揚々とでかけることが できました。現地では晴れ間が覗くなど、梅雨の合間に起こった 奇跡に感謝した次第です。

自然の中で舌鼓
 今回のメニューは、定番のバーベキューと焼きそばを中心に、 大きな釜を使用して炊飯にもチャレンジしました。また、炊きたて のご飯を利用し作った流行?の「そばめし」も好評で、残菜はほぼ ゼロ。心だけではなく胃袋も十分満たすことができました。

スイカ割りの様子

 最後に、日常的に行っている訓練は、通常個別に行われることが 多いので、計画段階での話し合いや協力しながら作業を行うことは、 通常の訓練では得られない良い経験となります。今後もこうした 行事を大切にしながら、入所者のみなさんが主体となって取り組み、 社会参加がはかれるよう支援していきたいと考えています。

野外訓練のひととき 食事の様子