〔更生訓練所情報〕 |
平成15年度理療教育課程卒後特別研修会を終えて |
理療教育部 教官 飯塚 尚人 |
今年も7月22日から25日まで、理療教育課程の卒後特別研修会が、
地域のリーダー的役割を担う人材を育成する目的で、開催され
ました。今回は「伝統の技を明日の臨床へ」というテーマの下、31名
の卒業生が参加しました。今年は研修期間中猛暑に悩まされる
ことなく、参加者も例年になく実習に集中できたようです。
初日の基調講演「自然治癒力を高める治療」では、鋭い質疑応答
が繰り返され、終了予定の時間をはるかに過ぎるほど熱が入りました。
終了後は、講師を交えて参加者の懇親会がなごやかに行われました。
二日目はオイルマッサージの原型ともいえるスウェーデンクラシック
マッサージの実習が行われました。定員いっぱいの参加者は講師の
先生方の懇切丁寧な指導の下で、明日からの臨床にすぐ使えるように
と真剣に取り組んでいました。三日目は日本伝統の腹診を中心とした
「積聚治療入門」を3名の講師の先生方が一人一人に手から手への
指導を行いました。参加者も診察から治療までの技術を十分に習得でき、
満足した様子でした。最終日は「事例研究―治療過誤、患者との
トラブル」というテーマで、施術上のリスク管理について実例を
中心に講演していただきました。施術者としては誰の身にも降り
かかる恐れのある事例ばかりで、参加者も興味深く聞き入って
いました。残念ながらこの日は参加者が少なく、「実際に役立つ
講義なのにもったいない。」との声も聞かれました。
最後になりましたが、開催にご協力くださった関係諸部署の
方々に御礼申し上げます。