〔研究所情報〕 |
第30回国際福祉機器展出展報告 |
研究所 |
平成15年10月15日から17日までの3日間、東京ビックサイトで
第30回国際福祉機器展HCRが開催されました。期間中晴天が続き、
前年を超える13万8千人の入場者があり、また出展は海外を含め
629社と非常に大規模なものでした。研究所は第22回から連続9回
出展することになりました。今回は、研究所のブースが車いす
関連のそばということもあり、お立ち寄りいただいた方が多く、
用意したパンフレットが不足し、追加した分もすべて配付する
ことになりました。また、研究所のブースは、前回は2ブース
でしたが、今回は3ブースと広くしたため、展示機器のデモン
ストレーションも見易く、見学者によりアピールすることが
できたと思います。
今回の研究所のテーマは「あなたがつかう福祉機器」―ひとり
ひとりの生活機能の向上を目指して―
出展内容は、
「自立と参加の促進のために −ユーザー主体の福祉機器開発―」
を主眼に、
1.車いすを姿勢に合わせる技術の開発、
2.座位保持装置の安全性向上のために、
3.移乗介助の負担軽減のために、
4.重度障害者の福祉機器有効活用のために、といたしました。
また、参考出展としては、
カナ呈示による盲ろう者向けパソコン利用支援機器
高次脳機能障害者を支援するPDA用ソフト
手話言語電子辞書など
7種目8個のプレゼンテーションとなり、3ブースが無事
埋まると同時に、広い範囲の障害者や介護者の方に、研究所が
研究業務として実践していることをご理解いただけたと思います
。
プレゼンテーションとしてはパンフレット、パネル、機器に
よるデモンストレーション、そしてそれぞれの担当者による
説明をいたしました。パンフレットやパネル製作では頭を悩まし、
山内研究所長の指導のもと、作り直しを重ねた結果いいものが
できたと自負しております。特に今年はブースに来られた方が
多く、それぞれの担当はかなり疲れたもののやりがいを感じた
機器展でした。
福祉機器のメーカの方はもちろん、ユーザの方も、研究業務に
関する情報を獲得すると同時に、研究所の成果を多少なりとも
ご来場いただいた皆様に、ご理解いただけたのではないかと
思います。
福祉機器展全体として、介護保険関連の機器が目立ったほか、
海外製品の目新しさがなかったのは少し残念でしたが、新たな
車いす、ベット、排泄などの特別セミナー「福祉機器 選び方
使い方」が開催され、見学者のなかに熱心にメモをとられて
いた方が多かったのが印象的でした。