〔病院情報〕
平成15年度看護部研究発表会を終えて
看護研究担当  外来・入所者診療室 酒井陽子



 看護研究発表会は、平成16年1月31日(土)9:00〜12:30 本館4階大会議室に 於いて開催された。この発表会は各フロアに於いて日々の業務の中から看護上の課題を 明確にして約一年間取り組み研究成果を発表するというものである。また、研究発表会 は研究者も参加者も相互に学ぶ場として位置づいている。
 参加者は51名 56.2%で三交替制の看護部にとってはよい出席率であった。6演題の 発表に対し意見や質疑応答も活発に行われた。また講師により講評を頂き多くを学んだ。 参加者のアンケートより主な感想及び意見として出されたものは(1)看護研究をすること で知識を得ることができ、今後の看護に生すためにも大事な機会であると思う。(2)研究 期間を長くすることで深く介入できる。一年で研究の結果をだすのは難しいので今後は 余裕をもって行っていきたいなどであった。看護研究は患者様の看護に生かすもので 各自が研究テーマをもって自主的に行われるものである。年々看護研究が定着して看護 研究の意欲が上昇してきている。
 開催にあたり企画課および総務課の皆様にご協力を頂きありがとうございました。


 看護研究のプログラムは次の通りである。



1グループ 座長 泉谷義明
  演題 1)脊髄障害者の清潔間欠自己導尿に関する調査報告
       −在宅生活で体験した問題と自己対処の方法−(外来・入所者診療室)
         発表者 池田久美子/研究者 古田佳奈代 道木恭子 寺岡恵美子
      2)褥瘡を反復形成している脊髄損傷者への褥瘡予防方法の検討
       −生活習慣のインタビューを実施して−(5階病棟)
         発表者 野澤美加/研究者 谷脇路子 堀田祐子 佐藤由紀子
2グループ 座長 宗盛多美
  演題 3)頚髄損傷(C6・C7)のクリニカルパス
       −試作パスの検証方法のプロセス−(2階病棟)
         発表者 山中京子/研究者 高士とし子 山本政子
      4)障害別看護をとおしての経口与薬ミスの現状(4階病棟)
         発表者 古屋純子/研究者 佐藤龍子 泉谷義明
3グループ 座長 八十浜成人
  演題 5)障害をもつ成人期にあるこどもの親への支援
       −レクリエーションを用いた家族へのアプローチ−(3階病棟)
         発表者 高橋小代/研究者 澤田理紗 矢島由佳
      6)人工呼吸器を装着した高位頚髄損傷患者の関わり
       −生活再構築に向けた患者家族の意志決定−(4階病棟)
         発表者 大津正美/研究者 高岡素子