〔卒業生訪問シリーズ〕
突撃取材班レポート
〜当センター学院卒業生の就職先を訪問〜
管理部企画課



 平成17年3月に当センター学院義肢装具学科を卒業し、埼玉県所 沢市上新井にある川村義肢株式会社に4月から勤めている、澤井亜 由美さんを訪問しました。訪問先での問答の一部を掲載します。


Q1 義肢装具士になろうと思ったきっかけはなんですか。
 大学を卒業して大学院に行く予定でしたが、何かを自分で作りた いと思っていました。義肢装具士という仕事を偶然知り、専門学校 を調べたところ、国リハが近くて学費も一番安かったので受験しました。

Q2 卒業して3か月が経ちますが、センターでの3年間はどうでしたか。
 充実していました。国リハには病院や研究所、違う学科(学院) があるので、幅広く勉強ができました。また、義肢装具学科は定員 10名と小人数のため、細かい指導を受けられたことも、大変良かっ たです。ただ、製作実習は力仕事が多く、3年間で前腕が太くなっ てしまいました。

Q3 職場は楽しいですか。
 まだまだ勉強中ですが、上司や先輩方は優しく指導してくださる ので、楽しく働いています。国リハの先輩もいるので、いろいろな 相談もしやすいです。また、同期がたくさんいるのも楽しいです。 ほとんどが本社のある大阪にいますが、ときどき電話やメールで近 況報告をしています。

Q4 どういう義肢装具士になりたいですか。
 いつまでも初心を忘れずに、お客さんの立場にたって物事を考え られる義肢装具士になりたいと思っています。

Q5 現在も実際に作っているのですか。
 基本的に製作と営業は別れており、私は営業担当です。しかし、 週に1日だけ工場で製作をさせてもらっています。今は主に義足の 製作をしています。

Q6 今の自分の技術力への自信は。
 まったくありません・・・(笑い)

Q7 学生の時にもっと勉強していればよかったということはあ りますか。
 私は、試験の時には覚えていたことも今ではすっかり忘れてしま っているので、ひとつひとつしっかりと頭に入れておけば良かった と思います。

Q8 どんなときにやりがいを感じるか。
 やはり、お客さんと接しているときです。装具を着けて「楽にな った」などという言葉を聞くととても嬉しいです。

Q9 学生時代と社会人になって一番違うことは何か?
 当たり前ですが、実際の患者さんを相手に装具や義足を作ること です。骨折して腫れていたり、足に力が入らなかったり、じっと待 っていてくれない子供の採型など、学生のときには経験できません でした。

Q10 最後に学院の後輩へのアドバイスをお願いします。
 学生時代、先生方から「国リハは恵まれている。」と言われてい ましたが、今になってその事をつくづく実感しています。その環境 を十分に活用して、しっかり勉強してください。そして、遊べると きにはしっかり遊んでください。


川村義肢装具株式会社東京営業所で義足を作る澤井亜由美さん(中央)
川村義肢装具株式会社東京営業所で義足を作る澤井亜由美さん(中央)