〔更生訓練所情報〕
「身体障害者リハビリテーション研究集会2005」を終えて
〜障害者自立支援法に向けて〜
更生訓練所指導部指導課(全国身体障害者更生施設長会事務局)




 平成17年11月10日(木)〜11日(金)、広島県において「身体障害者リハビリテーション研究集会2005」(以下「リハ研」という。)が開催されました。

(写真)会場の様子
会場の様子

 リハ研は全国の身体障害者更生施設の統括団体である全国身体障害者更生施 設長会、全国身体障害者更生相談所長協議会及び国立身体障害者リハビリテー ションセンターの主催で開催されています。
 リハ研は、全国の生活支援員等を中心に実際の現場で行われている支援事例 や現場の研究成果を発表する場であり、本年も活発な発表が行われていました。
 しかし、発表件数の多さが一人当たりの発表時間を圧迫し、非常にタイトな 発表時間の中、各発表者は工夫を凝らして発表を行っていました。事務局とし ては、現状を踏まえ、次年度以降の改善課題として検討したいと考えています。
 当センターからは岩谷更生訓練所長、諏訪研究所長、吉田指導部長外5名の 計8名が参加しました。開会式では、全国身体障害者更生施設長会会長の岩谷 更生訓練所長が開会の挨拶を行い、諏訪研究所長は現在の福祉分野の研究成果 を災害応用の観点、移動技術への応用等、幅広く紹介すべくプレゼンテーショ ンを行いました。

(写真)岩谷更生訓練所長による基調報告
岩谷更生訓練所長による基調報告
(写真)諏訪研究所長による研究開発の紹介
諏訪研究所長による研究開発の紹介


 本年の研究集会は各施設から障害者自立支援法の取組状況を発表していただ き、全体で障害者自立支援法に対する取組意識を高める狙いもあることから、 特別講演には、厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部障害福祉課から秋山補佐 を招き、直近の障害者自立支援法の動向をご講演いただきました。

(写真)厚生労働省障害福祉課秋山補佐による特別講演
厚生労働省障害福祉課秋山補佐による特別講演

 今回の法律改正で国立施設を含め、各施設においては取り組む事業を明確に し、事業単位での支援費をいただくシステムなっていることもあり、各施設と も新法において、どの事業に主眼を置くか等を念頭に真剣に講演を静聴してい ました。
 リハ研の開催地については、各ブロックの輪番制を敷いており、次年度は関 東ブロック主催であることもあり、当センターが開催場所に決定しました。本 年の反省事項を踏まえ、より充実した研究集会にすべく事務局として可能な限 り努力いたしたいと思います。
 最後に本研究集会の参加と開催に当たり、数多くの皆様に支援をいただいた ことに対し、この場でお礼を述べさせていただき報告にかえます。

11月10日(木)〔第1日目〕
開会式・基調報告
(10:00〜10:30)
基調報告

【会長挨拶】
岩谷 力

【身体障害者更生施設に関する調査と
 課題把握のための調査報告】
会長 岩谷 力
【国リハ研究所におけるアシスティブ・テクノロジー
 研究開発の紹介】
 〜当事者参加による
  
先端技術の活用を目指して〜
(10:30〜11:00)

 国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所長
諏訪  基
特別講演
(11:00〜12:00)

【障害者自立支援法を考える】
 厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部
障害福祉課長補佐 秋山  寛
昼食・休憩
(12:00〜13:00)
第一会場 第二会場
研究発表
13:00〜14:55
研究発表
13:00〜14:55
休  憩
(14:55〜15:05)
研究発表
15:05〜17:00
研究発表
15:05〜17:00
(1)障害者自立支援法に対する取組状況
(2)就労支援と自立訓練
(3)更生相談所の現状と今後の役割
懇 親 会
(17:30〜19:30)
11月11日(金)〔第2日目〕
シンポジウム
(9:00〜11:30)
【地域生活と社会参加を考える】
 〜障害者自立支援法を考える〜
 
コーディネーター
 広島国際大学医療福祉学部医療福祉学科
助教授 坊岡 正之
 
シンポジスト
(1)きょうされん  
常務理事 藤井 克徳

(2)広島情報シンフォニー 
当事者 万田  豊

(3)府中地域障害者生活支援センター 
 平岡 辰士

(4)広島県福祉保健部身体障害者福祉室
主任企画員 中西 俊和

 
閉会式
(11:30〜12:00)