平成17年度 第22回業績発表会開催報告
管理部企画課



 平成17年度第22回業績発表会を、平成17年12月22日(木)に当センター本館 大会議室を第1会場に、中・小会議室を第2会場として開催いたしました。
 この業績発表会は、職員が事業や学術研究の成果を発表・討議する機会を設 けることによって、職員相互の研鑚と連帯の強化を図り、効果的・総合的なリ ハビリテーションの推進を図ることを目的として行っているものです。
 今年度の業績発表会は、昨年度と同様に48題の演題数となり各座長の進行の もと、発表、質疑が行われました。また、他の国立更生援護施設からは、国立 函館視力障害センター、国立福岡視力障害センター、国立伊東重度障害者セン ター、国立別府重度障害者センター、国立秩父学園からも発表があり、質疑応 答は活発な意見交換の場になりました。


(写真)質疑の様子
質疑の様子


 発表の際のプレゼンテーションを行うための使用機材は、今年も全てパソコ ンを利用し(ポスター発表は除く)、わかりやすく、また動画や音声を入れる など様々な工夫が見受けられました。発表演題及び発表者は、別表のとおりで す。


(写真)業績発表会の様子
業績発表会の様子


 午前、午後の発表が終了した後に、特別講演として、厚生労働省社会・援護 局障害保健福祉部企画課障害保健福祉改革推進室の石渡室長補佐を招いて、障 害者自立支援法について、講演をいただきました。更生援護施設運営に携わっ ている職員として、今後の業務の遂行に当たり、大変有益なものでした。
 今年度も優秀な発表については、表彰を行うこととなり、優秀賞及び奨励賞 (国立更生援護機関等採用10年未満で、かつ、40歳未満の者)については当セ ンターの非常勤職員を含む全職員を対象に、特別賞については他の国立更生援 護施設の職員を対象として(今回は特別に理療教育部にも特別賞を授与)総長、 各部門長及び各セッション座長が、業績発表会資料(予稿集)及び発表内容に ついて審査し、次の方々が表彰されました。

優秀賞
病院診療部 肥沼 武司
病院医療相談開発部 菅原 美杉
病院看護部 道木 恭子
研究所福祉機器開発部 井上 剛伸

奨励賞
研究所運動機能系障害研究部 尾方 寿好
研究所感覚機能系障害研究部 下斗米貴之
病院医療相談開発部 色井 香織
研究所補装具製作部 中村  隆

特別賞
国立伊東重度障害者センター指導課 水谷 宣昭
国立秩父学園指導課 日野 憲文
理療教育部


(写真)業績発表会表彰者
業績発表会表彰者


 最後に、岩谷更生訓練所長からの講評をもって、終了しました。今後も本発 表会の一層の充実に努めていきたいと考えています。本発表会の運営に当たっ ては、各座長はじめ各部署の多くの方々のご協力をいただき、ありがとうござ いました。



別表
 
平成17年度 第22回業績発表会発表演題及び発表者
 

<午前の部>(第1会場)
  1.  視覚障害(1) [座長:杉江理療教育部長]
  2. 1 目標別学級編成の導入に向けて「習熟度別学級編成による授業の試行」 大内 鉄志 2 授業改善のための組織的取り組み 片平 秀夫 3 理療教育の教育評価に関する調査報告 加藤 博志 4 理療教育課程における学習方略構築の支援を目指して −4年間の取組み− 伊藤 和之 5 悩みやストレス問題を抱える利用者への対応 小玉 康平 −臨床心理士によるカウンセリングを導入して−
  3.  視覚障害(2) [座長:簗島第三機能回復訓練部長]
  4. 6 中途視覚障害者のための理療教育用教材開発について 〜マルチメディアDAISYの可能性〜 舘田 美保 7 理療教育におけるDAISYとSSTの活用 藤田 博子 8 「理療教育学習・評価支援システム」の導入、活用とその評価 太田 浩之 9 高次脳機能障害を伴う視覚障害者への時間管理支援とその結果 渡邊 純代
  5.  ポスター発表 [司会:中村企画課長]
  6. 10 高位頸髄損傷者の在宅生活の実態 野月夕香理 11 患者サービス向上委員会活動報告 菅原 美杉 12 重度ダウン症成人の要求伝達に対する援助 日野 憲文 <午前の部>(第2会場)
  7.  全障害(1) [座長:山添指導課長]
  8. 13 「身体障害者更生施設に関する調査と課題把握のための調査」結果からみた 工藤 裕司 身体障害者更生施設の長期入所者の現状 −厚生労働科学研究(分担研究)報告から− 14 身辺管理の習慣化に重きをおいた支援 〜重複障害のある方への生活訓練事例〜 松橋 次郎 15 平成17年度施設サービス自己点検の実施結果について(報告) 有馬 昭郎 16 入所者診療室における健康管理 〜健康の自己管理に結びつけるために〜 川村のぶ子
  9.  全障害(2) [座長:河村障害福祉研究部長]
  10. 17 特殊なニーズのある子どものきょうだいを対象としたワークショップにおける討論の実施 北村 弥生 18 障害をもっても地域で暮らせるまちづくりに関する研究 八巻知香子 −ピアサポート・地域住民との関わり・地域への貢献− その1 19 障害をもっても地域で暮らせるまちづくりに関する研究 山根 耕平 −ピアサポート・地域住民との関わり・地域への貢献− その2
  11.  その他 [座長:堀看護部長]
  12. 20 嚥下造影検査における画像解析の試み 肥沼 武司 21 療養環境調査報告 −看護の質向上をめざして− 高橋美枝子 22 リハビリテーション医療における多職種間での情報共有について 沼尾亜希子 23 手術室の紹介 新井 龍子 24 交感神経活動によるヒトのヒラメ筋伸張反射応答への影響 上林 清孝 25 静的ハンドグリップ運動時における下肢骨格筋の酸素動態 尾方 寿好 <午後の部>(第1会場)
  13.  肢体不自由(1) [座長:加藤障害工学研究部長]
  14. 26 繰り返し転倒例の分析 岡田 真明 27 褥瘡予防を目的とした車いすバスケットボール用クッションの製作経験 星野 元訓 28 脊髄障害女性の妊娠・出産に関する調査報告 道木 恭子 29 看護師が提供している看護ケアに対する脊髄損傷者の充足感 宇津城歩美 〜聞き取り調査内容の分類から〜 30 高位頸髄損傷者の入院生活におけるコミュニケーション 田村 玉美 −高位頸髄損傷者の看護の質を高める研究−
  15.  肢体不自由(2) [座長:山盗f療部長]
  16. 31 重度障害者の自動車搭乗時の現状と問題点 熊倉 良雄 32 重度障害者の自立移動を支援する技術の開発 −“できる”を大事にする技術開発− 井上 剛伸 33 四肢切断者の義手 中村  隆 34 外国人患者に対するソーシャルワーク事例 〜海外における義足労災給付〜 上村 裕子 35 伊東式座薬挿入器の紹介 水谷 宣昭 36 頸髄損傷者のための身障長便器用洗浄器の普及に関する調査研究 阿南 誠二 <午後の部>(第2会場)
  17.  高次脳機能障害(1) [座長:佐久間医療相談開発部長]
  18. 37 高次脳機能障害者への社会的支援(3) 森  曜子 −医療福祉相談室における支援について その1(事例報告)− 38 高次脳機能障害者への社会的支援(3) 菅原 美杉 −医療福祉相談室における支援について その2− 39 高次脳機能障害を有する方々の家族支援 −小グループによる心理教育プログラムの開発− 土屋 和子 40 神経心理学的検査からみた行動評価 −記憶検査を中心に− 色井 香織
  19.  高次脳機能障害(2) [座長:中島感覚機能系障害研究部長]
  20. 41 在宅生活を送る高次脳機能障害者のQOL 〜再入院した事例より〜 山中かほり 42 脳損傷患者の離棟・離院対策の実際と課題 横田美恵子 43 手術目的にて入院した高次脳機能障害を有する患者の問題点 高士とし子 44 高次脳機能障害検査法の生理学的検討:fMMRI研究 門田  宏
  21.  聴覚言語 [座長:中村言語聴覚学科主任教官]
  22. 45 近赤外分光法による聴覚閾値付近の脳反応の記録方法 下斗米貴之 46 訓練による新しい耳鳴治療法TRT 森  浩一 47 耳掛け型遅延聴覚フィードバック装置を用いた吃音訓練 −成人吃音者を対象に− 酒井奈緒美 48 吃音者における聴覚フィードバック特性 増田早哉子