〔クラブ活動紹介シリーズ2〕
写真クラブ
指導部 指導課 生活支援専門職
佐々木 桂


1.写真クラブについて
 今回のクラブ紹介は、写真クラブです。普段の活動をあまり目にすることが少ないクラブなのですが、実はとても中身の濃い活動をしておりその様子をレポートしたいと思います。
 現在、部員は12名で、毎週月曜の定期活動にはプロカメラマン・修了生のボランティアも参加しています。国リハのクラブの中ではとても歴史と人気のあるクラブです。

2.活動内容について
 定期活動日には、部員が撮ってきたモノクロ写真の現像・プリントを行っており、それと並行して写真技術についての勉強会を開いています。
 現像・プリントには各種薬品や機材の本格的な知識と技術が必要となりますが、プロカメラマンや職員の指導もあって部員の皆さんも手順に従って上手に作業を進めていました。写真の勉強会についても活動日毎に写真の構図、露出、シャッタースピードなどの撮影技術について、「感動を呼ぶ写真」とは等について、テーマを決めて勉強を行っており、専門用語が飛び交う中とてもレベルの高い議論が行われていました。
 また、年間を通して各季節ごとに撮影会を実施しています。テーマは特に決められておらず「撮りたいものを自由に撮る」のだそうですが、写真撮影の実践技術を試す場でもあるため、部員の皆さんは何日も前からカメラの準備なども入念に行っていて、いつも当日を楽しみにしているとのことでした。撮影会終了後の定期活動日には現像した作品の講評会があり、作品に対してプロカメラマンやメンバーから多くのコメントがありとても良い勉強になるそうです。

 
  (写真)講評会の様子
 

3.部長へのインタビュー
「デジカメが主流になっている現在、写真クラブのようにモノクロにこだわり、しかも現像まで自分たちで行っているようなクラブはめずらしく、私にとってもたいへん貴重な体験です」と部長の櫻井健さんは話してくれました。写真店に出せば1時間足らずで出来上がるものが、自分たちで現像・プリントをすることで仕上がりまで作品としての手間をかけ数時間を要しています。作業内容の中で、薬品の調合や光の当て具合など気を使う場面も多い反面、その分写真の仕上がりに反映されるのでやりがいがあります。また、作品の出来をイメージしながら写真を撮るようになるので、考える力も身についたとの事でした。
 写真クラブではリハ並木祭での写真展示が大きなイベントとなっており、年に1回自分たちの作品を発表できる場となっています。リハ並木祭は他のクラブの発表や訓練紹介等で忙しいとは思いますが、是非自分たちの作品を見に来てほしいと話してくれました。「写真は同じ場所を撮っても、カメラマンの好みや性格によって全然違う作品になります。自分たちの日頃の成果を写真で表現したい」と笑顔で語ってくれました。