〔更生訓練所情報〕
国立塩原視力障害センターとの親善球技大会について
理療教育部教務統括官 加藤 博志



 平成18年6月2日(金)から3日(土)にかけ、リハセンターにおいて国立塩原視力障害センター利用者との親善球技 大会が、更生訓練所理療教育課程利用者学友会及びリハセンターの共催により行なわれましたので報告いたします。
 今大会は国立塩原視力障害センターから利用者27名(男性25名、女性2名)、職員3名を迎えての大会になりました。  本親善球技大会は、障害者スポーツの黎明期における1964年の東京パラリンピックが契機となり、旧国立東京視力セン ター時代の1966年6月19日に塩原で開催されて以降継続している大会であり、当初は盲人野球大会と呼称していましたが 、その後盲人卓球や盲人バレーが大会種目に加わりました。なお、各競技は時代背景に伴い、盲人野球が「グランドソフ トボール」、盲人卓球が「サウンドテーブルテニス」、盲人バレーが「フロアバレーボール」に呼称を変更しました。
 一日目は、陸上競技場で全体の開会式が行なわれた後、グランドソフトボールと第二体育館においてサウンドテーブル テニスが行われました。
 グランドソフトボールは、ソフトボールを参考にした競技です。
 塩原チームは、3年及び5年生を中心としたチームで、練習量が豊富で県の大会や地域の大会へ参加する選手もいます。試合は塩原チームが好球必打や四球で塁をうめ、エンタイトルツーベースで得点し、特に全盲打者の出塁率が良いことが大量点に結びつきました。また、組織立った連係プレーや次の塁を狙う積極的なプレーが印象的でした。
 残念ながら敗れたリハチームは、白熊・中神バッテリーで臨みましたが、競技のルールを充分熟知していないようなプ レーや塩原チームに比べて守備力に差があり完封されてしまいました。


結果
チーム名\回
合計
塩 原
2
5
3
0
4
14
リ ハ
0
0
0
0
0
0

(写真)グラウンドソフトボール

 第2体育館ではサウンドテーブルテニスが行なわれました。サウンドテーブルテニスは、エアホッケーに似ています。
 7人の団体戦、21点先取制の1セットマッチで行われ、第1試合はジュースまでもつれ塩原チーム、第2試合は大差 でリハ鵜沢選手、第3試合は僅差でリハ青田選手、第4試合は大差でリハ佐々木選手、第5試合は塩原チーム、第6試 合は3点差でリハ高橋選手、第7試合は接戦を制しリハ小林選手が勝ち、トータルで「リハ5対2塩原」の結果、リハ チームが昨年に引続き優勝しました。

(写真)サウンドテーブルテニス


 二日目は、第二体育館でフロアバレーボールを行いました。フロアバレーボールは、ネットを床から30センチ空け、 その下をアタックしあう競技です。ルールは、6人制バレーボールのルールを準用しています。
 試合は、ラリーポイント制25点3セットマッチで行いました。第1セットは一進一退でしたが、前衛のブロックの乱 れから後衛がボールを拾うことができなくなりセットを落としました。
 第2セット、リハチームは選手を大幅に入れ替えて奮戦しましたが、途中後衛のエースアタッカーである野口選手が 手首を傷めるアクシデントがあり、ケガを押しての出場ながら奮戦しジュースまで追い詰めましたが、後一歩及びませ んでした。
 結果は、リハ0対2塩原(第1セット・リハ20対25塩原、第2セット・リハ23対25塩原)、優勝は塩原チームでした。

(写真)フロアバレーボール

 フロアバレーボールの試合が終了した後、閉会式が行われました。
 今年度は、更生訓練所も障害者自立支援法施行の影響で、開催が危ぶまれましたが、学友会が伝統の灯を消したくな いとの要望もあり、各関係部署のご協力により実施することができましたことに感謝いたします。

(写真)閉会式