〔クラブ活動紹介シリーズ5〕 |
ブラインド・サッカークラブ |
理療教育部 教官 飯塚 尚人 |
今月号は、ブラインド・サッカークラブをご紹介します。
1 視覚障害者のサッカーとは?
1チーム5名で、アイマスクを装着した4名のフィールドプレイヤーと弱視又は請願者の1名のキーパーで行います。
ルールは、フットサルルールを準用していますが、音源のあるボールを使用したり身体の方向やボールの位置を指示す
るコーラーをゴール後方に配置するなど特徴的なであり、視覚障害者でも楽しめるように工夫されています。
身体接触がありますが、一つのボールに対して声を掛け合いながら、ゴールにシュートするシーンは感動を覚えるもの
があります。
2 歴史
国際的には、現在のルールの原形は1980年頃スペインで始まり、1998年にブラジルで第1回世界大会が開催され、2004
年のアテネパラリンピッック大会から正式種目となりました。
わが国では、1985年頃から当センターや特殊支援学校で行われていますが、現在のルールとは若干異なるものでした。
2002年に日本、韓国、ベトナムの3カ国の交流試合が開催され、同年に日本視覚障害者サッカー協会が誕生し第1回大会
も開催されました。
3 クラブ活動状況
クラブの発足は、2003年10月で現在のクラブの部長宮島さんが第2回全国大会に個人的に参加した後に結成されたもの
で、名前は「国リハとこちゃんず」です。また、B2B3のチームである「レッドロケッツ」にも、クラブの仲間が参加をし
ています。
部員は、5名で毎週水曜日に陸上競技場かローンボーリング場などで練習しています。ボランティアとしては、過去に
学院生の方もコーラーなどでご協力をいただいていました。
対外試合も活発で、日本視覚障害者サッカー選手権大会では04年大会B1クラスで優勝、05年及び06年(神戸)大会で2
年連続の同クラス準優勝という輝かしい戦績を有しています。
ボランティアの指導者もおられますが、多くのボランティアを募集いたしますのでよろしくお願いいたします。
4 クラブの今後
宮島部長の話ですと、「サッカーを通じて人間関係をさらに深めたい。」、「サッカーから何かを見つける活動をした
い。」など、サッカーを通じて更に人間的にも発展したいとの意欲が感じられました。北京パラリンピックの出場をした
いとのことでしたが、障害の程度のこともあり現在は出場が難しいとのことでした。
このクラブの活動を是非御覧いただけたら幸いに存じます。