〔クラブ活動紹介シリーズ6〕
あ ん 摩 ク ラ ブ
更生訓練所理療教育部


 あん摩クラブは国立東京視力障害センターの頃から続いている伝統あるクラブで、当時、あん摩の上手な上級生を中心に 、勉強会という形で、故掛川勝之先生に初代顧問をお願いして始まりました(現在の顧問は4代目)。当時は練習が夜遅く までに及ぶこともあったようです。視覚障害となったことがきっかけで、理療の世界に飛び込みはしたけど、自分の家族を 養うため、障害を受容し、前向きに取り組み、なおかつあん摩を好きになった連中達が作り上げていった重みのあるクラブ なのです。
 現在の活動状況として、毎週水曜日、畳の実技室で、上級生が下級生に親切丁寧に、また厳しく、普段の授業では学べな いような技術を身につけようと必死で練習してます。なお、部員は20数名ほどです。
 また、国立身体障害者リハビリテーションセンター文化祭「並木祭」では「あん摩サロン」と題して、臨床実習に出てい る3年生以上の部員が来場者に、無料であん摩を体験してもらい、大変な人気となりました。今年はマスコミにも取り上げ られました。来場者からはとても気持ちよかったと、喜びの声をたくさん頂き、そんな声を励みとしてさらなる技術の向上 を目指して部員一同、頑張っていきたいと思っております。
 以下、あん摩クラブに所属している部員に今後のあん摩クラブについて伺いましたので、紹介します。
 部長の西本さんは、「このあん摩クラブはこれからも、お互い練習しあったりして技術の向上を図っていきたいです。ま た時間の空いている先生方にも気軽に来てもらい技術を教えてもらえたらなと思います。並木祭の時のあん摩無料体験コ ーナーは、読売新聞にも掲載されるほど好評だったので、これを機に新しい伝統を作っていけたらと思います。そしてこ れらの経験を後輩たちに伝えていくことによって、クラブがさらに発展すればいいなと思います。」とのことでした。
 また、1年生の針生さんは、「今後、あん摩クラブは、指の使い方など、もっと基礎から学べることが出来るよう発展 させていきたい。」とのことでした。


(写真)クラブ活動の様子
クラブ活動の様子