〔お知らせ〕
ふれあいコンサート開催報告
〜ギタリスト村治佳織さんコンサート開催〜
管理部企画課



 去る10月17日(火)に日本を代表するギタリストの一人である村治佳織さんの訪問コンサートがセンター講堂で 開かれました。
 このコンサートは、所沢市民文化センターのご提案により、普段コンサートに足を運ぶ機会が少ない子ども達や お年寄り、体の不自由な方、またこれから音楽家を目指す学生に、世界的なアーティストの演奏に間近に触れても らいクラシック音楽により親しみを感じてもらうこと、また国際的なキャリアをもつ村治佳織さんの演奏を通じて 、誰もが必ず耳にしたことがある親しみやすい楽曲でクラシックギターの魅力を感じてもらい、地域の音楽文化の 振興を図ることを目的として、企画したものです。当日は当センターの利用者・入院患者ばかりでなく中国帰国者 定着促進センターの方々や職員など多くの人が会場に集まりました。
 当日、演奏していただいた曲目は、クラシックの名曲の中から、
 ドビュッシー:月の光
 ヴィラ=ロボス:5つの前奏曲より No.5
 タレガ:アルハンブラの思い出
 ソル:モーツァルトの「魔笛」の主題による変奏曲 作品9
を、演奏され、最後にアンコールとして、ロドリーゴの「アランフェス協奏曲」を演奏されました。
 村治さんのギターから奏でられる音色は、観客を魅了し、曲が終わるたびに盛大な拍手が鳴り響いていました。
 途中、村治さんへの質問コーナーが設けられ、「1日の練習時間はどれくらいしていますか」「ギターは何本持 っていますか」など、多くの質問に気さくにお応えいただき、演奏をより身近に聴くことができたことと思います。
 なお、今回のふれあいコンサートの翌日に、ある新聞の「介護悲劇を防ぐ」という記事の中に、村治さんの書か れた記事があり、「叱られたとき、祖母と一緒にいると心が和んだ。」、「最近忙しくて祖母のことを思うことが 少なくて墓前に謝った。」、「核家族が多いなか、自分の家では祖母がおり親子以外の人間関係があったことは幸 せだった。」というようなお年寄りを思う気持ちが書かれていました。この記事を読んで、不断の努力や素質など は当然のことですが、とても心の暖かい優しい方だからこそ、あのような情感あふれる音色を奏でることができる のかなと感じたところです。
 このふれあいコンサートでは、障害者の施設である当センター以外にも学校へ訪問したり老人ホームの方々をお 招きし演奏をされたと聞きました。音楽の世界とは異なる多くの方々とのふれあいを体験したことが、今後のさら なる飛躍につながればすばらしいことだと思います。
 当センター一同、村治さんの益々のご活躍を願うとともに、このコンサートを企画して頂きました関係者の方々に感謝申し上げます。


(写真1)ギターを弾く村治佳織さん
ギターを弾く村治佳織さん

(写真2)インタービューに応じる村治佳織さん
インタービューに応じる村治佳織さん