〔クラブ活動紹介シリーズ11〕 |
パソコンクラブ |
更生訓練所理療教育部 伊藤 和之 |
1 発足の経緯
理療教育課程高等1年生の有志5名が、平成15年(2003年)に同好会として立ち上げました。
「パソコンを買ったけれど、使い方がわからない」
「もっと使いこなせるようになりたい」
「視覚障害でも使えるような環境を整えたい」
といった切実なニーズが活動の原点です。
パソコンはもちろん自前。発起人のMさん、Oさんを中心に、他の人のパソコンのセッティングから操作の方法、周辺機器の使い方まで、ひとつひとつ積み上げていきました。
そして、平成16年(2004年)にクラブ登録がなされました。その当時で10名が所属していました。
2 クラブ員数
現在、理療教育課程5名、生活訓練課程2名の7名で活動しています。大所帯ではありませんが、和気藹々とした雰囲気で楽しんでいます。
3 活動内容
毎週月曜日、放課後の15時30分から夕食前の17時50分頃まで活動しています。集中して、夕食を忘れそうになることもしばしば。
恒常的に行っているのは、スクリーン・リーダー(画面音声化ソフト)の使い方、ワープロソフトや表計算ソフトの詳細な使用法、インターネット接続のための設定です。
「作成した文書や外から得た情報は、どんなふうに保存や管理をしたら便利なんだろう」
「専用のフォルダを作成して、日付の入った名前をつけたら、どう」
「フォルダって何」
「それはね…」
また、よく使うキーにシールを貼って使いやすくするなど、熟練した人もそうでない人も一緒に使いこなし術の習得に励んでいます。いわゆるピア・サポートの典型と言えます。
4 ボランティアの招聘
平成17年(2005年)から、4名の方がいらっしゃっています。スクリーンリーダーの使い方、今画面がどうなっているかの確認、また、ハード面、ソフト面の紹介などもしていただいております。
5 これからの展開
現在のクラブ代表であるUさんは、
「自分たちが視覚障害者のパソコン・サポートをできるようになりたい。それと、利用者が自由に使用できるパソコンの設置をしたいですね」
力強く語って下さいました。
「ん。今、画面はどうなっている??」
ボランティアの方々と一緒に(5.28撮影)