〔センター行事〕
第28回リハ並木祭を終えて
リハ並木祭実行委員会事務局


 去る10月13日(土)、秋晴れの良い天気に恵まれ、国立身体障害者リハビリテーションセンターと国立職業リハビリテーションセンターにおいて、第28回リハ並木祭を開催いたしました。透きとおるような青空の下、多くの来場者をお迎えすることができました。


 一般公開の前日である12日(金)は、開会式と内覧会を行いました。今年は新しい試みとして利用者が開会式の司会を務め、肢体、聴覚、視覚の利用者による力強い開会宣言で開会されました。恒例のテーマ及びポスターの表彰では、テーマ144点、ポスター24点という例年にも増して多くの方から応募を頂き、実行委員会での選考も難航しましたが、テーマは『開こう扉を、進もう前へ』。ポスターはオレンジの背景に砂漠が描かれ、その中に扉があり、その向こう側は宇宙へとつながっているという、過去から未来へと可能性の広がりを感じさせるような作品が選出されました。

 開会式後、約1時間程度、利用者と職員を対象とした内覧会を実施しました。中には準備に時間がかかり、内覧会に間に合わない企画もあり、ゆっくり見学することができなかったとの意見もありましたが、反省点を生かして更に充実していけるよう検討していきたいと思います。


 一般公開の13日(土)は、例年通り、訓練紹介、クラブ紹介、グルメストリートにおける模擬店、講堂での企画、地域団体からの企画参加など賑やかに並木祭を彩りました。

 特に講堂企画は大人気で、毎年恒例の軽音楽部並木祭ライブや東京サロンオーケストラコンサートに加え、聴覚利用者によるダンスやトロピカルバンド&フラガール、ハープ演奏など、どの企画も賞賛の言葉をいただきました。また、今年は自立訓練利用者によるロビー演奏会(ハンドベル演奏)は大変な人気を集めていました。本館ロビーを埋め尽くすほどの人が集まり、演奏が始まるとどなたもその音色に聞き入り、アットホームな雰囲気とハンドベルの演奏が心に染みわたる素敵な演奏会でした。これまで練習を重ねてきた利用者の方のイキイキとした姿や、訓練では見ることのできない輝いた一面をかいま見ることができ、本番をやり終えた利用者の充実感あふれる笑顔が大変印象的でした。


 今年は障害者自立支援法の施行に伴うサービス提供体制の変化のため、手探りでのリハ並木祭の実施となりました。実行委員の利用者の方を始め、多くの利用者のみなさんがテーマやポスターを応募し、積極的に企画の参加をしていただいたおかげで盛り上げることができたのだと思います。また、アンケートでは「地域の方々と触れあうことができよかった」「もっと地域の方々に参加してもらいたい」との意見も多く、次年度の実行委員会に引き継ぎたいと思います。


 最後に実行委員会では皆さまのご意見を参考に次年度以降のリハ並木祭のあり方を考えていきたいと思います。並木祭の運営にご尽力いただいたセンター内外の多くの方々、並木祭を楽しみに来場してくださった方々にこの場を借りて厚くお礼申し上げます。また、今後とも温かいご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。



(写真1)賑わうグルメストリート
賑わうグルメストリート


(写真2)病院スタッフによるAED講習会
病院スタッフによるAED講習会


(写真3)東京サロンオーケストラを伴奏に利用者が歌う
東京サロンオーケストラを伴奏に利用者が歌う


(写真4)利用者によるハンドベルの演奏
利用者によるハンドベルの演奏