〔病院情報〕
病院紹介シリーズ⑩ 放射線部門
病院診療部研究検査科



 放射線部門は病院1階新館の内科外来、右側廊下を渡った建物(通称:画像診断棟)にあります。放射線部門は以前病院地下1階と地上1階にCT/MRI装置のみ設置されていました(旧MR棟)。1999年MR棟を画像診断棟として建て直し、地下の撮影機器を含め放射線部門の機能を1つにまとめ現在に至ります。
 画像診断棟の待合室は一面ガラス張りになっており、外を眺めると野外訓練場の木々が臨めます。そのため検査待ちの患者さんや付き添いの方からは桜を初めとした四季の景色を楽しむことが出来ることから「景色が良いので待つストレスを和らげてくれる」と好評を得ております。
 私たち診療放射線技師(Radiological Technologist)とは病院などの医療機関において放射線を用いて撮影・治療を業務とする国家資格を有する医療技術職です。業務は医師又は歯科医師の指示の下に放射線(X線)を人体に対して照射し画像を作成します。
 当院においては一般撮影装置、X線TV装置、CT装置、MRI装置があります。

一般撮影
 胸部、腹部や全身の骨撮影および軟部の描出を目的とした検査です。
X線TV
 X線を用いた透視検査です。胃の検査、嚥下検査、脊髄の造営検査、全脊柱検査などを行います。
CT(Coputed Tomography)
 全身の骨および軟部の撮影を行い、輪切りまたは3D表示が可能な検査。また骨塩定量も行っています。
MRI(Magnetic Resonance Imaging)
 MRは強い磁場と電波を用い、生態から信号を拾って画像化する検査です。主に水・脂肪・たんぱく質(筋肉など)を画像化する検査です。

 全ての撮影室は他の医療施設と比較しても広いスペースを設けており、車椅子やベッドの状態でもスムーズに入室できます。特に検査数の多い一般撮影は車椅子に座った状態で胸部写真などが撮影可能であり、また撮影用ベッドにおいてはベッド高を調節することで患者さんに必要以上の負担を掛けずに移動が可能です。我々スタッフは患者さんの撮影時において運動可能範囲を理解・把握することで安全かつスムーズな誘導案内を行っており、ハード面・ソフト面において思いやりのある業務を常に心がけております。


放射線部門 理念:「思いやり」
 学問的背景に裏付けされた科学や技術、そして社会的に認知されたものを導入し、「思いやり」の具現化を実行するように努めます。また、学問的な技術や科学は一つ考え方に集約されるものではないと考えます。なぜなら、時代とともに技術や科学は進歩し変化すると考えます。この技術や科学の進歩と変化を放射線部門は常に取り入れるように努めます。

放射線部門 基本方針
1.患者さまにより良い医療画像の情報を提供します。
2.患者さまの権利を尊重し、安心できるサービスを提供します。
3.常に技術の向上をはかり、先端技術の提供をします。
4.新しいリハビリテーション技術開発に画像情報も一翼を担えるように努めます。

(写真1)【画像診断棟 外からの景観】
【画像診断棟 外からの景観】
(写真2)【画像診断棟 第一撮影室】
【画像診断棟 第一撮影室】