〔平成21年度重点事項〕
病院
 


1 運営方針
  (1)質の高い医療サービスの提供
    安心・安全な医療:リスクマネージメント、インフォームド・コンセントの徹底
    エビデンスの尊重:EBM、臨床研究に使える診療記録の集積、電子化
    包括的サービス:地域生活を目指した保健・医療・福祉サービスの提供
  (2)病院の健全な経営
    収入の確保
    人材確保:医師、看護師、技師
    患者増対策:高次脳機能障害患者の検査をシステム化し、「高次脳機能評価入院」に
    運営管理業務の改善:機器・備品発注・購入手順の透明化の定着
  (3)学術活動、能力開発
    部門間連携による臨床研究
    エビデンスの尊重:EBM、臨床研究に使える診療記録の集積、電子化
    学会発表、学術誌投稿、講演など:各職員の専門領域での自己研鑽を推進
  (4)快適な病院環境
    人材教育・研修
    施設・設備整備:耳鼻咽喉科診察室の改修、精神科・歯科の整備、泌尿器科の婦人科外来への集約化、発達障害支援部門のさらなる整備
  (5)業務評価・改善
    公務員倫理の徹底
    規程・マニュアル整備:継続的に患者医療サービス向上や安全管理強化を
    障害者福祉やセンター他部門事業への協力参加
  (6)将来計画
    平成21年にセンター設立30周年を迎えるに当たり、厚労省の「国立更生援護機関の今後のあり方に関する検討会」の論議をふまえ、今後の中長期計画の方向性に取り入れる。論議の可能性として
      地域連携、外来における紹介患者対応
      訓練部の改組、統合運用による専門性の向上、
      病棟・診療部門の再編、更生訓練所に準じた介護・訓練部門としての運用
2 重点(計画)事項
  (1)将来計画の検討
     あり方委員会での検討などをもとに、国立障害者リハセンターとしての中長期的方向性を探る。
 病院評価機構による審査の経験を生かし、継続的に患者医療サービス向上や安全管理強化を図る。
  (2)外来改修の継続
     泌尿器科の婦人科外来への集約化、発達障害支援部門のさらなる整備の可能性を検討中である。
  (3)地域連携体制の確立
     脳卒中などを中心に、近隣の病院からの紹介入院例を対象に連携パスモデルを作成、同様に発達障害者の受診、評価・相談、前医へのフィードバックという一連の流れを確立する。
  (4)リスクマネージメント体制の整備
     病院におけるクレーマー、更生訓練所での苦情解決に向けて、「メディエーター」として役割と共に助言や指導をもらえる専門家の応援体制を作る。裁判外紛争処理のシステム構築。
  (5)発達障害支援事業
     病院での発達支援外来を軌道に乗せる。
  (6)障害者の生活習慣病対策
      院内各科、更生訓練所、研究所、学院の関連職員と競働して、健診、検診、栄養指導、運動指導プログラムを開発する。