〔センター行事〕
第1回職員研修会開催の報告
管理部長 難波 弘



講師:社会福祉法人横浜市リハビリテーション事業団顧問
    伊藤 利之 先生
<演題>
「国立障害者リハビリテーションセンターへの期待
 〜横浜視点で見た課題と展望〜」
(写真1)伊藤利之先生


 本年度の第1回職員研修会が去る7月2日(木曜日)に開催されました。
 今回の職員研修会は、社会福祉法人横浜市リハビリテーション事業団顧問の伊藤利之先生をお招きし、「国立障害者リハビリテーションセンターへの期待〜横浜視点で見た課題と展望〜」をテーマにご講演を頂きました。
 伊藤先生は1970年に横浜市立大学医学部を卒業後、横浜市総合リハビリテーションセンター設置構想の実現のためにご尽力され、1987年に横浜市障害者更生相談所長、1996年に横浜市総合リハビリテーションセンター長、2006年に同センターを退官され、現在は横浜市総合リハビリテーション事業団顧問としてご活躍されています。
 また、先生は厚生労働省等の各種委員会・検討会の委員を歴任され、特に当センターとの関わりでは、「国立更生援護機関の今後のあり方に関する検討会」の座長として検討会報告の取りまとめにご尽力を頂いたところであります。
 このような背景から今回先生をお招きし、地方自治体の総合リハセンターから見た国立センターへの期待ということをテーマにご講演をお願いしたところです。
 先生のお話は先ず横浜市総合リハビリテーションセンターの設置構想からその実現までの様々な状況があったことをお話され、特に運営に当たっては、地方自治体との連携、行政施策との一体的運営を基本に、横浜らしさを追求してきたとのことであります。
 また、リハビリテーション提供システムとして、誕生から成人まで一貫したリハを行うとともに、発症から地域(社会参加)にもどるための連続したリハの実現が必要とのことです。横浜総合リハビリテーションセンターでは、基本的サービスを担い、個別サービスは地域のセンターが行うなど、相互連携のもとで地域包括リハが行われている。さらに、専門職員によるチームアプローチや関係機関との連携等その重要性について横浜市の状況をもとにお話がありました。
 当センターへの期待ということでは、国立と公立(県立・市立)では置かれている状況は異なるが、総合リハセンターとしての機能は各センター同じであり、国立としての役割は上から目線ではなく、同じ目線で公立センターを束ね、連携し、総合リハセンターのリーダー的役割を担うべきと述べられていました。
 本日の伊藤先生のご講演を拝聴し、当センター機能の見直しにあたって、特に地方自治体の総合リハセンター等関係機関とのネットワークの構築、連携の必要性を痛感したところであります。
 終わりに、伊藤先生から横浜中華街のご紹介があり、お近くにお越しの際は是非ともお立ち寄り下さいとのことでした。
 伊藤先生にはご多忙の中、貴重なご講演を頂き感謝申し上げるとともに、益々のご活躍を祈念しまして、職員研修会の報告とします。



(写真2)研修会の様子