〔学院情報〕
平成21年度リハビリテーション心理職研修会(応用)を終えて
(研修担当)総合相談支援部 総合相談課 心理判定専門職 川辺明子


 平成21年度リハビリテーション心理職研修会(応用)が、9月9日(水曜日)〜11日(金曜日)の3日間に渡り、当センター学院にて開催されました。
 本研修会は、毎年5月頃に開催の「基礎」編、9月頃に開催の「応用」編によって構成されており、今回はその「応用」編についてのご報告をさせていただきます。
 毎回、たくさんの応募をいただいておりますが、今回も定員20名に対し、北は岩手県から南は沖縄県まで計35名の方々の参加をいただきました。それぞれの方が日々の業務でお忙しい中、遠方にもかかわらず参加していただけることを嬉しく思います。
 今回のテーマとしては、「高次脳機能障害」に加え、「発達障害」にも焦点をあてて、各方面でご活躍されております先生方にご講義をいただきました。(今回のプログラムにつきましては別表の通りです。)研修会終了後に、参加者の方からいただいたアンケートでは、「あらためて復習をする機会となった」「具体的な事例や提示が、日頃の現場での仕事内容とつながった」「職場で研修内容を共有したい」等、今回も講義内容につきまして概ねご好評を得ることができました。また、今後の講義内容の希望も多くいただき、貴重なご意見となりました。
 なお、第1日、2日目のお昼には、ランチミーティングを行い、参加者の方からそれぞれ自己紹介をいただきました。職種も様々であり、心理職以外に、PT,OT,ST等の方々も多く参加されていました。チームで支援にあたるためには、各職種の仕事を理解していることは前提として重要なことであり、こうした場を他職種の方にもご提供できることは当研修会のメリットの一つでもあると思いました。また、経験年数や活動地域も多岐にわたり、様々なバックグラウンドを持つ方々に参加いただいていることをあらためて感じました。そうした様々な方々が交流し意見交換できる機会を提供できることは、この研修会の一つの役割かと思います。
 すべての参加者の方のニーズを同時に満たすことは難しいかもしれませんが、今後も、当センターで開催できるメリットは何かを考えながら、少しでも多くの方に「場」を提供できるよう努めてまいりたいと思います。


平成21年度 リハビリテーション心理職研修会(応用)
月日 午前 午後
9月9日
(水曜日)
受付 (9時00分〜9時40分)
開講式・オリエンテーション
    (9時40分〜10時00分)
①  画像と神経心理学
  (10時00分〜11時30分)
国立障害者リハビリテーションセンター病院
  医療相談開発部長 深津 玲子
     
○ランチミーティング(自由参加)
     
     
     
     
②心理的アプローチ
−身体障害・高次脳機能障害・発達障害−
    (13時30分〜16時30分)
岐阜医療科学大学保健科学部
  看護学科 教 授   阿部 順子
    (臨床心理士)
     
10日
(木曜日)
③発達障害者児の地域支援と機関連携
−支援・相談事例からの考察−
    (9時30分〜12時00分)
埼玉県発達障害者支援センター まほろば
  センター長 藤平 俊幸
○ランチミーティング(自由参加)
     
④神経心理学的評価と認知的アプローチ
    (13時30分〜16時30分)
帝京平成大学健康メディカル学部
  臨床心理学科 教授 中島 恵子
     
     
     
11日
(金曜日)
⑤高次脳機能障害のリハビリテーション
    (9時30分〜11時30分)
国立障害者リハビリテーションセンター病院
  精神科医長 浦上 裕子
     
     
⑥WAIS-Ⅲの実施法と解釈
     (12時30分〜15時00分)
筑波大学大学院

人間総合科学研究科

  講師  山中 克夫
閉講式   (15時00分〜15時30分)