〔病院情報〕
高次脳機能障害支援普及事業
「平成21年度第1回支援コーディネーター全国会議」開催
医事管理課


 さる平成21年10月16日(金曜日)に、当センター学院において高次脳機能障害支援普及事業「平成21年度第1回支援コーディネーター全国会議」が開催されました。
 本会議は、支援拠点機関等の支援コーディネーターの職務の向上と情報交換を通じて支援施策の均てん化を図ることを目的に、本年度より開催されることとなりました。
 構成員は、厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部職員、当センター職員、支援拠点機関等の支援コーディネーター、学識経験となっております。
 今回が初めての会議でしたが、厚生労働省及び当センターから主催者側として10名、学識経験者5名、そして支援拠点機関等から支援コーディネーターとして66名という大勢の方が参加されました(合計81名)。
 今回の会議は、午前午後の2部構成を取りました。
 午前の部は、厚労省障害保健福祉部精神・障害福祉課山之内課長補佐と当センター江藤更生訓練所長の挨拶で始まり、続けて当センター中島学院長より支援普及事業と高次脳機能障害の解説を行いました。
 モデル事業から普及事業に至るまでの高次脳機能障害支援事業の変遷や、地域における支援普及事業の実際、支援コーディネーターの役割、PDAを利用した支援の方法等について話しがありました。
 午後の部は、モデル事例2題の検討・発表・質疑を行いました。
 参加された支援コーディネーターを6人ずつ12グループに分け、グループごとに検討・発表を行うようにしました。
 1題目は当センター更生訓練所四ノ宮就労相談室長から提示され、2題目は社会福祉法人旭川荘後藤高次脳機能障害支援室長から提示されました。
 まず、事例における初期面談で得られた情報を提示し、どういう支援ができるか、どういう問題があるかを検討したのち、3グループに検討した内容を発表してもらいました。次に、事例の結末までを提示し、よりよい支援があったのか、問題はなかったのかを検討したのち、さらに3グループに検討した内容を発表してもらいました。
 このグループディスカッションは、大変盛り上がり、制限時間となっても論議が尽きることはなく、進行上やむなく中断せざるを得ない状況となることが多々ありました。
 最後に、支援コーディネーター全国会議のあり方について検討しました。
 参加者からは、「他県の支援コーディネーターと、もっと情報交換できる時間を作って欲しい」「困ったときに相談できるようにして欲しい」などという要望がありました。
 皆さまからいただいたご意見を基に、より有意義な会議にしていきたいと思っておりますので、今後ともご協力のほど、よろしくお願いいたします。

(写真)支援コーディネーター全国会議の様子