〔センター行事〕
平成21年度「第26回業績発表会」開催報告
管理部企画課


 第26回業績発表会を平成21年12月22日(火曜日)にセンター本館大会議室を第1会場、中・小会議室を第2会場として開催しました。平成21年は、創立30周年を記念する様々な行事が執り行われるなかでの開催となりました。
 また今回は、昭和59年度の第1回目から数えて26回目を迎え、いまやセンターの年末の恒例行事となっています。
 この業績発表会は、「職員がその事業や学術研究のうえで、成し遂げた成果を発表・討議する機会を設けることによって、職員相互の研鑽と連帯の強化を図り、効果的・総合的なリハビリテーションの推進を図る」(業績発表会要綱抜粋)ことを目的に毎年開催されているものです。
 平成12年度からは、他の国立更生援護施設の職員の参加を呼びかけ、今回は国立伊東重度障害者センター、国立秩父学園からの参加がありました。
 今回はどのくらい演題が集まるのかと心配いたしましたが、募集を開始したところ、演題数44題(口頭発表42題、ポスター発表 2題)と昨年より若干少めではありますがほぼ例年通りの登録結果となりました。
 全体の概要としては、口頭発表の演題を障害毎にセッションに分け、そのセッション分野の専門の職員が座長として進行に当たり、発表内容とそれに対する質疑応答を通して相互の理解を深めることを目的としているのですが、専門的な分野になると、なかなか掘り下げるのも難しく、質問があまり出ないセンションが多かったようです。そんな中、先達からの厳しい質問をうけ、回答に苦慮されていた発表者もいました。
 ポスター発表においては、コンピューターソフトを駆使した、プロ顔負けの作品を創造することも可能となり、今回も意趣を凝らしたポスターにより、参加者に強くアピールできる完成度の高い作品となっていました。
 口頭発表のあと、デモンストレーションを行って注目を集めた発表もありました。紙上や画像で見せることも大事ですが、実際に参加者が手にとって操作することができると言うことは、実物のインパクトは大変大きく、大いに参加者の興味を引いたようでした。


(写真1)第26回業績発表会の様子1

 プログラム最後の特別講演については、元研究所の部長であり、現在は特別研究員としてもセンターの研究促進に寄与して頂いている、デイジーコンソーシア会長の河村宏氏をお招きして、「国連障害者の権利条約におけるユニバーサルデザインと支援技術の連携」を演題に大変貴重なお話を伺うことが出来ました。詳細については、本誌2月号でご紹介する予定です。


(写真2)第26回業績発表会の様子2

 例年ですと、予稿集の内容及び当日の発表内容を審査し、職員表彰を行っておりましたが、今年度は後日あらためての審査となったため、職員優秀賞受賞者の皆さんからは、発表の概要を含め、今後の抱負等について、次号で語って頂く予定です。
 最後に、非常に過密スケジュールで実施された今回の業績発表会でしたが、大過なく終了できたことに対し、発表された皆さま、前日の準備から当日の運営までご尽力を頂きました職員の皆さまに深く感謝申し上げます。