〔平成22年度重点事項〕
病院
 


 病院では、国立障害者リハビリテーションセンター中期目標に基づき、平成22年度重点事項について次の取り組みを強化していきます。


総合的リハビリテーション医療の提供
(1)  部門間の定期的な臨床情報交換を実施し、障害ごとのリハビリテーションマニュアルの作成、高次脳機能障害、発達障害や頸髄損傷などの標準的リハビリテーションプログラムの構築等を行う。
(2)  フットケア、排泄、脊髄障害女性の健康相談、ロービジョンクリニック等の特殊外来及び人工内耳リハビリテーション等の外来診療を充実させ、外来者の10%増を目指す。
(3)  難航例に注目し、障害種別リハビリテーション医療の見直しと重複・重症化への対応を強化し、各種プログラムを開発するなど包括的な障害者医療を提供する。
(4)  他部門との連携の下、①障害を軽減する医療②障害者の2次的合併症の治療と予防③障害別のライフステージに対応した医療・福祉のリソース提示の取り組みを強化するとともに、研究所各部門との協力体制を進める。また、臨床研究開発部を中核として、横断的臨床研究の構築及び臨床現場の研究支援を行い、臨床研究開発機能を強化する。
(5)  健康増進センターにおいて、障害者スポーツプロジェクトチームを立ち上げ、障害者の二次障害防止、障害者スポーツに取り組むなど先進的リハビリテーション医療を推進する。
(6)  高齢や重複障害の視覚障害者の短期訓練入院を実施し、さらにシーティングクリニックを充実する。
(7)  地域医療連携強化により当院紹介受診率を改善する。また、外部の視覚・聴覚障害関係諸団体との連携を図る。

リハビリテーション技術・福祉機器の研究開発
   網膜色素変性症の原因遺伝子の検索を進めるなど、医療から福祉までをつなぐ研究課題設定を行う。

リハビリテーション専門職員の人材育成
   専門職員の研修機能の強化するため、平成22年8月に「脳卒中リハビリテーション看護」認定看護師育成に向けて、教育施設としての申請をし、23年度開講の準備をする。

リハビリテーション健康増進プログラムの提供
(1)  障害者の生活習慣病の実態把握、その予防、生活習慣改善プログラムを開発する。
(2)  障害者スポーツ科学トレーニングセンター開設に向けた調査を実施する。

リハビリテーションに関する情報収集及び提供
   ICT技術を活用し、視覚障害者支援機関からの情報収集のあり方について検討する。

財務内容の改善
   運営経費を削減し、地域医療機関との連携強化から収支の改善を図る。

その他業務運営に関する重要事項
   各種院内研修を充実し、職員の資質向上を図る。また、新病院整備計画を進めるとともに、秩父学園診療部門との協力を図る。