〔特集〜地域の中の国リハセンター(2)〕
②所沢フィーニュ少年少女合唱団&まめっちょ隊
〜病院ミニコンサートへの協力
病院 3階病棟


 3階病棟では入院している患者さんやご家族に季節を感じて頂く為の催しとして、毎年七夕会を行っています。昨年は7月7日に行うことができました。七夕会には毎月ボランティアに来て下さっている小野沢登志子先生のコーラスに加え、新所沢幼稚園に通っている幼稚園児で構成されている「まめっちょ隊」によるボランティア参加がありました。
 「まめっちょ隊」は小中学生から編成される所沢フィーニュ少年少女合唱団の幼稚園児を対象としたものです。しかし幼稚園児といえども週1回の練習を行い、老人保健施設などへのボランティア活動も活発に行っています。当センターでは七夕会で初めてのお披露目になりました。
 実現に至った経過としては、3階病棟に勤務している看護師の子供達が所沢フィーニュ少年少女合唱団に参加していることもあり、七夕会にボランティア参加の申し出がありました。所沢フィーニュ少年少女合唱団は七夕会が平日だった為、授業で参加することができませんでしたが、総勢30名の「まめっちょ隊」が立派に務めてくれました。
 七夕会当日は、「まめっちょ隊」が病棟に到着した途端に賑やかになり、日頃病棟では聞くことのない可愛い声が響きました。しかし賑やかだったのもつかの間、いざ患者さんやご家族の前に立つと、「まめっちょ隊」が歌と踊りに日頃の練習の成果を十分に発揮してくれました。園児達のけなげで一生懸命に踊りを合わせている姿に癒され、見ているご家族の中には、入院している子供の幼い頃を思い出したと涙する母親もいました。「まめっちょ隊」の子供達も患者さんから歓迎されているのを交流から感じたのでしょう。クリスマス会のあと、自分たちの歌や踊りが多くの人に喜んでもらえたと感動していたそうです。子供達にとっても思い出深いひとときになったことは私達にとっても大変嬉しいことでした。
 七夕会を行う前は正直不安もありました。子供達が車椅子の患者さんを恐がらないだろうか、また車椅子と接触して子供達が怪我をしないだろうかと不安でしたが、そのような心配は無用でした。入院している患者さんの多くはご高齢な方々ですが、老いも若きも一緒にというのが良かったのではないでしょうか。
 国リハは一昨年、創立30周年を迎えました。これからも所沢や周辺の方々に開かれ、愛される国リハでありたいものです。
 今回は病院に勤務している看護師から地域との輪が広がりました。そういった一人一人 のつながりを大切にして、センターとして地域に根ざした活動が途切れることのないよう、今後もボランティアを積極的に受け入れ、交流を続けていきたいと思います。


(写真)まめっちょ隊