〔自立支援局情報〕 |
特別支援学校進路指導担当者向け 事業説明会及び見学会開催報告 |
自立支援局 総合相談支援部 総合相談課 |
去る6月17日、本館大会議室において「特別支援学校進路指導担当者向け事業説明会及び見学会」を開催いたしました。この会は、当センター広報活動の一環として昨年度より試行的に開始された企画で、今年度は、視覚特別支援学校を含む全国の特別支援学校352校へ案内状を送付し、北は北海道から西は山口県までの、肢体特別支援学校・養護学校19校、視覚特別支援学校・盲学校6校、聴覚特別支援学校・ろう学校6校の合計31校、32名の進路指導担当教職員の方にご参加いただきました。
開会のご挨拶と当センター自立支援局で行っている事業の概要について後藤総合相談課長、続いて就労移行支援について小松原就労移行支援課長、養成施設について中村教務統括官が各々の説明を行い、又、国立職業リハビリテーションセンター(以下「職リハ」という。)の職業訓練の概要、就職状況等については、評価課の佐川主任障害者職業カウンセラーより説明を行いました。
事業説明会の様子
説明会後は、当センターの就労移行支援、自立訓練、宿舎等をご見学いただき、続いて職リハの見学を行いました。
質疑応答の時間では、訓練終了後の後指導について、離職率の状況、自立訓練後の家庭復帰の状況、車椅子ユーザーの養成施設への受け入れ状況、再理療教育課程の国家試験合格の可能性などについてご質問がありました。
終了後にご記入いただきましたアンケート結果では、日程については、「今回同様の時期」を希望される方が全体の65%、「夏休み期間の開催」を希望される方が30%でした。開催時間帯については、今回同様に「午後のみのプログラム」を希望される方が74%、「午前からの一日がかり」を希望される方が13%で、「授業を担当しながら外勤するには、午後からの半日の企画が体制上組みやすい、遠方からの日帰り参加が可能となるので大変ありがたい。」との感想を頂戴した一方、事業内容が多岐にわたることから「説明会と見学会を、日を分けて開催する」あるいは「午前午後で分けて選択制にしては。」との貴重なご意見もいただきました。
また、「利用者さんが実際に訓練を受けている場面を見学したかった。」とのご意見を多数頂戴したことから、今後は、プログラムの順番を組み替える等の必要性を感じました。
今後のセンター利用希望の有無を確認したところ「利用を希望する生徒が実際にいて、利用を勧めてみたい」と回答いただいたのが32%、「今のところ希望者はいないが、対象と考えられる生徒さんがいた場合に勧めてみたい」が65%で、合計すると「利用希望したい。」と回答した方が実に97%と大変に高い関心を持っていただいていることが分かりました。
その一方で、「当センター利用を勧めるに当たっての要望」としてあがったのは「学力は高いが、日常生活動作が自立していない生徒が就労移行支援を利用出来る機会があるとよい。」「入寮にあたって、見守りが必要な生徒さんが利用可能となる職員体制にして欲しい。(※自立訓練の一部は既に実施している。)」点があげられました。同様のご希望やご意見は、電話相談や外来相談時等にも聞かれる内容であり、こうしたニーズが潜在していることが再確認されました。
特別支援学校生徒さんの進路決定の際の選択肢の一つとして、当センターをご活用いただけますよう、頂戴いたしました貴重なご要望ご意見を参考にさせていただきながら、より充実した企画となることを目指して今後も継続して参りたいと思います。
ご多忙の中、ご参加いただきました全国の特別支援学校教職員の皆様に心より御礼申し上げます。
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※今回の事業説明会開催にあたり「参加者の名札作成」及び「センターパンフレットや募集要項等の発送準備作業」等を、就労移行支援の利用者の皆さんに職場体験訓練の一環としてお手伝いいただきました。 |