〔自立支援局情報〕
東京都障害者就職面接会の参加について
自立支援局就労移行支援課就労相談室


 自立支援局就労移行支援では、就職活動について理解を深めること、就労に結びつけることを目的に、就労マッチング支援の一環として、東京都や埼玉県西部地域の障害者就職面接会に参加するための支援を行っています。

 さる6月22日(水)、平成23年度第1回東京都障害者就職面接会が千駄ヶ谷の東京体育館で開催されました。この面接会は都内全域を対象としていることから、求人企業292社、求人件数544件、求職者1,619人にも上る大規模なものです。
 自立支援局から就職面接のために15名、見学のために2名の計17名が参加しました。同行した職員は10名で、うち1名は会場内の関係機関コーナーにて利用者募集活動を行いました。

写真は開始直前で準備中の会場
写真は開始直前で準備中の会場

 当センターから会場までは、利用者、職員共々当センターの大型リフトバスに乗り、片道2時間弱の長旅となりました。
 会場に到着後、持参したお弁当で早めの昼食をすませ、13時からの面接会開始までの間に、職員と協力して複数の企業の机の上にある番号札を効率よく取る作戦を練ります。番号札の順番で面接が行われるため、遅い番号の場合、16時の面接会終了時間までに面接ができなかったり、履歴書は受け取ってはもらえるものの、自己アピールができなくなるからです。なかには面接会開始と同時に番号札を取る人が殺到するという企業もありました。
 面接の仕方は企業によって様々です。じっくり15分以上話をする企業、後日連絡として数分で終わる企業、面接官2人が同時平行で2人ずつ面接する企業等がありますし、面接内容ももちろん千差万別です。
 面接会が始まれば利用者と面接官の真剣勝負です。自分の思いどおりに面接を受けることができればよいのですが、実際には想定外のハプニングがいろいろと起きます。順番はまだまだ先と思っていたら、呼ばれた番号の人が他の面接に行っているため、どんどん番号が繰り上がってすぐ自分の番になり、心の準備ができる前に呼ばれてすっかり慌ててしまったり、緊張のあまり面接のはじめに履歴書を面接官に渡すことを忘れてしまい、面接途中で思い出して渡すなどということもありました。かと思えば、面接官が履歴書に目も通さず、開口一番に自己PRを求めてきたため、練習とは違う予想外のことでうろたえてしまい、うまく話せなかったという方や、会場が非常に騒がしいことに加えて、面接官の声が小さくて話が聞き取れずに困ったという方もいました。
 面接会の時間中職員は、面接の進み具合を確認したり、面接直前まで対策を相談したり、地誌的障害のある方や目の不自由な方の移動介助をしたりと様々な支援をします。コミュニケーションの補助のために一緒に面接に入ることもあります。
 利用者は16時終了近くまで、積極的にかつ真剣に面接を受けていました。面接した企業数は多い方は5社にも上りました。事前の準備をしっかりとしてきたこともあり、利用者は希望する企業との面接をすべて行うことができましたが、企業より二次面接の連絡のある者はごく少数であろうと思われます。

 これから、9月の障害者雇用支援月間を契機として、各地でたくさんの就職面接会が開かれます。今回の就職面接会の参加者は初めて面接会を経験する方がほとんどでしたが、今回の経験をこれからの就職活動に生かしていくことができるものと期待しています。
 今後も支援内容を充実し、効果的に就職活動を展開して、一人でも多くの利用者が就職できるよう支援を行っていきたいと思います。


写真は平成23年2月の東京体育館会場
写真は平成23年2月の東京体育館会場