〔特集②〕
リハセンターにおける施設整備について
管理部会計課


 現在施工中の病院・本館等建替え工事において、本館・講堂が平成24年6月25日に完成し、6月29日に引渡しとなりました。

 本工事は、現在の病院本館(昭和55年6月竣工)及び本館(昭和52年12月竣工)の耐震診断がaランクであり、共に「危険性が高い」とされたことから、建替の予算を要求した結果、平成21年度補正予算で認められたものです。
 初年度の平成21年度においては、基本設計を委託する業者の選定を行いましたが、途中、政府全般の事業仕分け等(施設整備費の見直し)により執行の一時凍結となり、その後、平成21年10月30日に設計業務委託の契約を締結し、建物の設計を行いました。
 平成22年度は、敷地南側の駐車場等の外構工事を行い、本館・講堂の工事は、平成23年5月から始まりました。
 工事当初はそれほど影響がありませんでしたが、11月過ぎ頃から東日本大震災の影響で、コンクリートを流し込む職人や内装工事の職人不足に陥り、工事が遅れ始め当初の計画どおり完成できないのではないかと危ぶまれましたが、予定どおりに完成しました。

 今回完成した本館・講堂は、建面積2,927㎡、延面積6,764㎡の耐震、耐火構造であり、1階は施設利用者のためのエリア、2階以上が職員執務室等のエリアと明確に分け、効率的で機能的な建物となっています。
 特に、本館・講堂の1階に入ってみると、吹き抜け空間を介して新病院の中央待合ホールへ続く通路(新病院は、平成26年度初旬に完成予定)、講堂へ続く通路と分かれ、講堂前のロビーには、当センターの保有する情報を発信するための展示・情報コーナー、相互交流スペースがあると共に、病院の外来患者の待合スペースとしても利用できる多機能な空間となっています。
 さらには、新病院が完成すれば外部空間の緑溢れる野外訓練場と一体となった明るく開放的な空間となる予定です。
 また、講堂については、一般席が収納可能な座席となっており、収納時には床がフラットとなるほか、ステージも収納可能であるため講堂の床が全てフラットとなり、多目的に利用することができるようになっています。
写真1:正面ホール
正面ホール

写真2:講堂
講堂


 今後の予定として、7月の初旬に新本館・講堂へ引っ越した後、現在の本館・講堂を解体し、その跡地に新病院を建設し、旧病院を解体して駐車場とする等の工事を行います。
 工事が全て完了するのは、平成26年度末の予定であり、まだまだ長丁場な工事となりますので、職員の皆様のご協力をお願いする次第です。