〔特集〕
学院の取組
〜コロナ過の中の養成事業及び研修事業の取組と対策〜

【養成事業】
リハビリテーション体育学科の状況

 コロナ禍での授業の実施については、外部講師のWeb環境が整っていないためオンライン授業ができなかった1科目と、障害者スポーツ大会中止のため演習として成り立たなかった1科目、先方の許可が得られなかった施設見学については次年度に延期することとしました。また、本来なら4〜5月に開始する科目のうち、登校自粛により実施できなかった13科目は開始時期を6月以降に遅らせ、8月の夏季休暇中にも授業を組み込みながら対応しました。Zoomのみで実施した
授業は8科目、ハイブリット方式の授業は8科目でした。

 学院棟2階フロアーはインターネット環境が整っていなかったため、緊急事態宣言による登校自粛の期間は、当学科が必要な時間帯に借りられるネット環境を事前に調整し、Webカメラやマイク等の必要な機器を借用するなど、他学科の協力を得ながらWeb授業の対応を行いました。

 実習・演習・見学については、当センターのプール貸出が中止となったため、水泳指導演習(全4回)は座学のみの授業に変更しました。また、外部のプールを利用した演習(全3回)も全て中止とし、体育館での運動指導に切り替えて対応しました。さらに、月1回実施していた精神科デイケアの指導演習、および2年次の内部・外部の指導実習(4週間×3か所)も受入れ体制が整わないため全て中止となりました。
学院内で学生や教官を対象とした指導や座学などを代替えの授業として対応しましたが、2年次の学生は現場での指導経験が少ないまま卒業を迎えることになります。

 就職活動については、近隣領域の学会が中止やオンラインでの実施となったため、会場にいる関係者に学生を紹介しながら人脈を広げる活動は実施できませんでした。また、各地の障がい者スポーツセンター自体の活動が制限されていた影響もあり、今年度の職員採用の情報は例年と比較して非常に少ない状況です。