2024.4.1
令和5年度「第40回業績発表会」受賞者の声①
優秀賞 鏡味 麻里子（自立支援局 総合相談支援部）
演題：「排便管理の自立に向けた支援」を通して多職種連携の取り組み―頚髄損傷者の排便支援からー
この度は、発表内容に対し身に余る評価をいただき誠にありがとうございました。関係者の皆様にこの場をお借りし感謝申し上げます。
頚髄損傷者の排便評価に関する内容でしたが、この一連の経過が形になるまでには、機能訓練棟開設当初に作成された「排便自立に向けた支援についてのマニュアル」がありました。実践していく中で支援としての不足、職種間の考えや方向性の相違などがあり情報共有の方法を見直すに至りました。専門性の違う職種が課題解決に向けて取り組むには、良好なコミュニケーションと関係性への働きかけ、自職種を省みつつ他職を理解することが必要と言われますが実践は容易いことではありません。今回の多職種での取り組みがひとつの成果となり、このような高い評価をいただいたことは私どもにとり大変大きな励みとなり今後の連携への足がかりとなりました。
病院の看護師から施設の看護師となると、療養の場では見えなかった課題にとまどい誰もが自分の役割を自ら問いながら答えを探しています。生活の再構築を図る利用者支援の一端を担いよりよい支援が目指せるよう今後も努力していきたいと思います。
