研究室長 幕内 充(Michiru Makuuchi)

博士(医学)
makuuchi-michirurehab.go.jp
ヒト言語の脳メカニズムの研究をしています。文処理における階層構造構築を担う脳領域がブローカ野であることをfMRIを使って検証してきました。数学や音楽などにも同様の階層構造が存在し、やはりブローカ野を賦活させます。言語・数学・音楽は全て複数の記号が線的に連結された記号列産出であり、記号列には、記号同士のまとまりがあり、さらにまとまりのまとまりがあるということが階層構造の本質だと考えています。ヒト特有の重要な記号能力である描画についても階層構造があることを実験的に示しました。記号とは何であり、なぜヒトのみにあるのかを進化論的な視点も取り入れながら神経科学的に研究しています。
目下取り組んでいる研究は
- 文末助詞の階層における情動計算不全としての自閉症の言語障害
- 描画能力の生物学的基盤:ヒト・チンパンジー・ゴリラ・サル・トリの比較研究
- COVID-19流行下における聴覚障害者のICT利活用の実態調査及びその成功例をもとにした情報提供資材の開発
です。
研究生 直江 大河(Taiga Naoe)

東北大学大学院文学研究科総合人間学専攻 博士後期課程
taiga.naoe.r4dc.tohoku.ac.jp
自閉スペクトラム症者と定型発達者の終助詞使用について、行動実験やfMRI実験、コーパスデータの分析などを通して調べています。日本語の終助詞は言語コミュニケーションにおいてとても重要な役割を持っているので、自閉スペクトラム症者の言語使用とその脳メカニズムの解明につながると考えています。
技術協力員
東 祐子:研究室事務 ・ データ整理
石井 亨視:プログラミング ・ データ解析
石川 真穂:データ分析 ・ データ整理
河合 美奈子:研究室事務、物品購入、勤務表管理等
木村 育子:データ整理
佐藤 恵子:グラフィックス
菅原 和希:データ整理 ・ 映像編集
高田 志穂:データ分析 ・ データ整理 ・ 情報収集
浪江 桃佳:データ分析 ・ データ整理
東山 祥子:グラフィックス ・ HP作成
松田 渚:データ整理
過去に在籍したメンバー
馬 瓊 流動研究員 平成30年7月~令和3年3月 現在の所属:南京工業大学 外国語と外国文学学院 日本語科
水落 智美 流動研究員 平成30年4月~令和3年3月
賴 瑤鍈 流動研究員 平成30年4月~令和2年1月 現在の所属:国立政治大学(台湾)言語学研究所
根本 有紀 技術補助員 平成30年2月~令和1年5月
坂田 美菜子 技術補助員 平成30年2月~平成30年11月
黒瀬 方子 技術補助員 平成28年8月~平成29年12月
大澤 歩美 フローニンゲン大学(オランダ)エラスムス・ムンドゥス修士プログラム 医療言語学専攻 インターン 平成29年4月~平成29年8月 現在の所属:ケルン大学
甲野 佑 技術補助員 平成28年4月~平成29年3月
中井 智也 流動研究員 平成28年4月~平成29年3月
笠原 ななえ 技術補助員 平成26年2月~平成28年8月
岩渕 俊樹 流動研究員 平成26年4月~平成28年9月 現在の所属:浜松医科大学 子どものこころの発達研究センター
山口 佳小里 流動研究員 平成23年6月~平成24年5月 現在の所属:国際医療福祉大学 成田保健医療学部 作業療法学科
中村 仁洋 室長 平成23年1月~8月 現在の所属:国立障害者リハビリテーションセンター研究所 脳機能系障害研究部 脳神経科学研究室室長