既に世界中で、視覚障害者やその他読みに障害のある人たちの間で広く使われているDAISYは、更にアクセシブルなマルチメディアの主流技術として大きく飛躍しようとしています。DAISY規格の開発団体である国際非営利法人DAISYコンソーシアムの会長と事務局長をお招きして、DAISY開発の国際的な動向についてお話し頂き、併せて国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所がDAISYコンソーシアム等と提携して進めている、アクセシブルなマルチメディア技術の開発プロジェクトをご紹介します。
DAISYとは、Digital Accessible Information System の略で日本ではアクセシブルな情報システムと訳されています。日本語ではデイジーと読みます。障害者も共に使えるマルチメディアの国際標準規格の名称です。DAISYによって視覚・聴覚(難聴)・知的・認知・精神・肢体(上肢機能)のそれぞれの障害がある人々の読書の可能性が開かれます。DAISYを公式に開発している国際組織は、DAISYコンソーシアムという本部をスイスに置く国際非営利団体です。