排泄問題ワークショップ2012
病院での排便介助方法の把握
■日 時 2012年11月15日(木)13:30〜16:00
■場 所 国立障害者リハビリテーションセンター 病院棟3階会議室
■参加者 障害当事者および看護師6名、企業開発者1名、オブザーバ1名、事務局3名
■内 容
ディスカッション@ 「当事者・看護師の持つ課題」
ディスカッションA 「当事者・看護師の望む機能」
ディスカッションB 「開発案の検討」
■備 考
看護師の参加が1時間と限定的であり、十分に意見を吸い上げることが難しいと判断したことから、事前にアンケートを配布して意見を集める工夫をした。
検討中の看護師さん
試作品のアイディア
ファシリテーターが整理します
議論の様子
■ディスカッション@ 「障害当事者・看護師の持つ課題」
病棟でのベッド上排便の臭い対策について、現状では市販の消臭剤のような即効性のある消臭効果の高いものを活用していて、完全な臭いの遮蔽・除去に至っていないことが分かった。マスク着用の効果は認められるものの、同室者や面会者への配慮も必要であることが分かった。
現状では、看護師は多いときで1日に10名の排便補助を行うが、準備にかける時間は1名につき2分程度(概算)となっており、素早く準備・処置をしている。そのため臭い対策は、毛布掛け、ビニール袋の使用、消臭剤など簡便にできるもので対応している。
一方で、在宅でのベッド上排便の臭い対策については、マスクで十分との意見もあったが、家族などの同居人がいる場合などの対策も必要であることが分かった。
■ディスカッションA 「障害当事者・看護師の望む機能」
病室内での臭い対策への、忙しく立ち回る看護師の立場からのニーズとして、簡単、早い、安いなどの制約事項が挙げられた。また収納スペースやメンテナンス性などの機能も必要な条件となっていることが分かった。
また、瞬間的に発生する臭気のほかに、経年で蓄積される壁などに染み付いた臭気についても対応したいとの意見もあった。企業開発者に実際の現場を見てもらい、臭いについても体感してもらいたいという意見もあって、見学会の開催を行う必要がある。
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