未来を描くワークショップは、障害当事者のロールモデルの構築と共有を目的として、「福祉機器の利活用と開発を促進するための社会技術基盤の創成」の一環で開催しました。
障害種別や程度の異なる当事者が、現在の生活をとりまく環境や、使用している機器、希望や不安について話し合う中で、共通点や違いを見つけ出し、相互理解を深める議論を行いました。さらに、今はできないけれどやりたいこと、挑戦したいことなどが10年後の技術を用いてできる暮らしとなるような社会環境や機器の発展を予想して、未来の生活モデルを作成しました。
第1回 参加者:頸髄損傷者6名、神経難病者5名 |
テーマ「自分のはまっている活動を紹介しよう」 障害別のグループに分かれ、「生活確認シート」と「日常生活の動作チェックシート」で1日の流れと生活で使用している機器などを確認しました。社会活動の中で、現在やっていること、はまっていることを、必要な機器や条件を整理しながら自己紹介を行いました。 |
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第2回 参加者:頸髄損傷者6名、神経難病者4名 |
テーマ「自分のやってみたいこと・便利にしたいことを思い描こう」 頸損者、難病者が一緒になった障害程度別グループに分かれ、ぜひやってみたいこと、生活で便利にしたいことを描き出して、それぞれで紹介しあいました。日常生活での不安解消を望んだり、趣味や余暇の時間が充実する未来を描いたりと、それぞれの未来への希望を聞きながらの意見交換となりました。 |
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第3回 参加者:頸髄損傷者6名、神経難病者5名 |
テーマ「こんな社会になるといいな!未来像を描きだそう」 軽度、重度の障害別のグループそれぞれにモデルを1名選び、近い将来のある一日、こんな生活を送っているであろうと希望する生活の流れを検討しました。寝ているとき、ベッドをおりるとき、食事、着替え、仕事のしかた、外出、移動、入浴など、さまざまな場面を想定しながら、未来の生活を描き出しました。 |
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