今から10年程度先の未来(重度障害者、平日)

 

 

 

■モデル Hさん(男性)30代
■病名【脊髄性筋委縮症(SMA)】

Iさん

<日常生活活動>
食事:食材を細かく(一口大に)切る必要がある、飲料はストロー使用
呼吸:睡眠時はバイパップ呼吸器を使用し鼻から吸入、電動ベッド、エアマットを使用(褥瘡対策)
手・指:指は部分的に何本か動く
歩行:電動車いす使用、自宅では乗り換えない
排泄:介助が必要(差し込み便器を使用)
入浴:施設で週2回、訪問入浴は週1回
備考:筋力、呼吸が弱くなっている
   12年前より一人暮らし
介助者:0:00~9:00、12:00~14:00、18:00~24:00(計17時間)

仕事:9:00~17:00まで在宅勤務

 

 

平日の過ごし方

時間 状態・希望 使用しているモノ・福祉機器
6:00

起床
別室で寝ている介助者をチャイムで呼ぶ
ベッド上で体を拭く

ベッド上で着替え

  • ・電動ベッド
  • ◎褥瘡の心配のないエアマット 1-
  • ・枕上にチャイム


  天井走行リフトを使用して電動車いすに移乗
  • ・天井走行リフト
    ◎痛くないスリングシート(介助者に抱きかかえられているようなもの)
  • ・電動車いす
7:00 朝食(介助が必要)
  • ◎介助者なしで食べられるよう、寝たままの状態で口元に下りてくる宇宙食のような食事(栄養満点)
  • ◎1粒飲むだけで栄養が取れるカプセル
  • ◎多くの種類の食事をたくさん食べても太らない食事
8:00

歯磨き(自分で)

歯磨き(介助者が行うときは電動でない普通の歯ブラシがよい)
  • ・電動歯ブラシ
  • ◎360°ブラシがついている、軽い電動歯ブラシ
  • ◎角がたくさんあるものもよいかも
8:20 排泄
  • ◎排便量が少なくなる薬
  • ◎排便をコントロールできる薬
  • ◎便の状態がスマートホンなどで確認できる
9:00

自宅で仕事開始
在宅勤務

通勤は電車移動が辛そう
 
 

ときどきは外に出ての出勤

雨の時
  • ◎車いすごと覆うような傘
  PC操作での作業
  • ・PC
  • ◎様々なPC入力ができるようになる
  • ◎視線入力
  • ◎音声入力(今より制度UP)
  • ◎マウスパッド入力(誤植しにくいもの)
  作業中
  • ◎在宅でも孤独でないように人の気配が感じられる
  • ◎仕事中も介助者がいて、本を取ったり資料を整理、インク変えなどをしてくれる
  • ◎書類は全部電子化されている
  • ◎声で反応する電話機
  • ◎バーチャルな世界の中で仕事ができる
12:00 昼食(介助が必要)  
13:00 作業
  • 同上
17:00 仕事終了  
  食事に出かける
  • ◎スマホで鍵の開閉ができる
  • ◎今以上に段差のない社会環境
  電車で移動
  • ◎スマホで駅にスムーズに入れる
  • ◎駅員に声をかけることなく一人で電車に乗れる
  • ◎移動中に店の注文もできてしまう
  店内
  • ◎車いすに合わせて高さの変わるテーブル
20:00 帰宅  
  入浴
  • ◎自宅で入れる広い風呂がある(介助者も中に入れる)
  • ◎エアコン完備
  • ◎温度調整OKな全身ミストで洗身できる
24:00 就寝
  • ◎寝ながらスマホやテレビリモコンがいじれる
  • ◎自動で布団をかける、あげることができる
  • ◎寝られないときに時間が使えるようベッド付近に本やテレビが完備して自分で読む・付けることができる

 

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