就労移行支援(養成施設)
パソコン・スクリーンリーダー・拡大読書器
学習にパソコンを活用するということ
視覚に障害のある方々にとって、パソコンは学習や情報収集を支える大切な道具のひとつです。
画面の文字が見えにくい、あるいはまったく見えない場合でも、音声読み上げソフト(スクリーンリーダー)や画面拡大機能を活用することで、文章の読み書きやインターネット検索、資料作成などが可能になります。
たとえば、スクリーンリーダーを使えば、画面上の情報を音声で確認しながら操作できます。文字入力時には、漢字の読みや意味を音声で案内してくれるため、正確な文章作成ができます。
また、弱視の方には、文字の大きさや色、背景とのコントラストを調整できる画面拡大ソフトが有効です。自分にとって見やすい表示にすることで、学習の効率が高まります。
さらに、パソコンにはメールやワープロ、表計算などのソフトが使えるため、レポート作成や情報整理にも役立ちます。最近では、タブレット端末と併用することで、より柔軟な学習環境を整えることも可能です。
視覚障害があっても、適切な支援技術を使えば、パソコンを通じて多くの情報にアクセスし、自分のペースで学びを深めることができます。
当センターでは、こうした支援機器の使い方を丁寧に指導し、学習の自立をサポートしています。
スクリーンリーダーについて
スクリーンリーダーとは、パソコンやスマートフォンなどの画面に表示されている情報を、音声で読み上げてくれる支援技術です。視覚に障害のある方が、文字や画像、操作メニューなどの内容を把握し、機器を操作するために欠かせないツールです。
主な機能 画面上のテキストの読み上げ → ウェブページ、文書、メールなどの内容を音声で案内します。
キーボード操作の支援
→ タブキーやショートカットキーを使って、画面上の項目を移動・選択できます。
文字入力時の変換候補の読み上げ
→ たとえば「今日」と入力すると、「こんにちのこん」「にちようびのにち」など、漢字の意味や読みを音声で確認できます。
見出しやリンクの一覧表示
→ ウェブページでは、見出しやリンクをリストで表示し、目的の情報にすばやくアクセスできます。
通知やエラーメッセージの読み上げ
→ 操作中に表示されるメッセージも音声で案内されるため、状況を把握しやすくなります。
主なスクリーンリーダーソフト(OSごと)(2025年10月現在)
Windows
ナレーター:Windows標準搭載の無料スクリーンリーダーです。
NVDA:オープンソースの無料スクリーンリーダーで、高機能なのが特徴です。
PC-Talker:国内で利用者が多く、有料のスクリーンリーダーです。
JAWS:非常に高機能で、多くのアプリケーションに対応できる有料のスクリーンリーダーです。
Mac/iPhone/iPad
VoiceOver:英語ではVoiceOver、日本語ではボイスオーバーと呼ばれる、これらのデバイスに標準搭載されたスクリーンリーダーです。
Android
TalkBack:Androidに標準搭載されている無料のスクリーンリーダーです。
学習への活用
スクリーンリーダーを使えば、視覚障害があっても、教科書や資料を音声で読みながら学習することができます。
文章の作成、インターネットでの調べ物、メールの送受信など、学習に必要な多くの作業を自立して行うことが可能です。
また、スクリーンリーダー対応のソフトウェア(ワープロ、メール、ニュース閲覧など)を組み合わせることで、より快適な学習環境を整えることができます。
画面拡大機能について
視覚に障害のある方の中には、文字や画像が小さくて見えづらいという方がいます。そうした方々の学習を支援するために、パソコンやタブレットには画面拡大機能が搭載されています。
この機能を使うことで、画面上の文字やアイコンを大きく表示し、自分にとって見やすいサイズに調整することができます。単に文字を拡大するだけでなく、フォントの種類や背景色・文字色の変更も可能で、コントラストを高めることで視認性を向上させることができます。
主な機能
・文字サイズの調整
→ 教科書や資料の文字を大きく表示し、読みやすくします。
・画面全体の拡大
→ 拡大鏡のように画面の一部を拡大表示することも可能です。
・色の変更・反転表示
→ 白地に黒文字が見づらい場合、黒地に白文字にするなど、見やすい配色に変更できます。
・フォーカスの強調
→ 現在選択している項目を太枠で囲むなど、操作中の場所が分かりやすくなります。
利用例
当センターの利用者の中には、パソコンに搭載された画面拡大機能や、ワープロソフトに付属する拡大表示機能を活用して、教材の読み取りやノート作成を行っている方が多くいます。
最近では、タブレット端末を使って、指で拡大・縮小を行いながら学習するスタイルも増えてきています。
Windowsの標準機能
拡大鏡
→ Windowsキー + プラス(+)で起動。画面の一部を拡大表示できます。
Windowsキー + Escで終了。
テキストサイズの変更
→ 「設定」→「アクセシビリティ」→「テキストサイズ」で調整可能。
ハイコントラストモード
→ 色の反転やコントラスト強化ができます。
画面拡大機能は、視覚障害のある方が自分のペースで学習を進めるための大切な支援技術です。
当センターでは、こうした機能の使い方を丁寧に指導し、学習環境の整備をサポートしています。



