第4回
先端技術の福祉応用
~当事者関与の重要性と困難さ~

安積 欣志氏
独立行政法人産業技術総合研究所
健康工学研究部門人工細胞研究グループ
グループ長
略歴 | 1986年京都大学大学院理学研究科修士課程修了、同年、京都大学化学研究所教務職員、1993年通産省工業技術院大阪工業技術試験所入所、2001年より独立行政法人産業技術総合研究所(産総研)主任研究員、現在、産総研健康工学研究部門人工細胞研究グループグループ長、界面電気化学、刺激応答高分子材料、高分子アクチュエータの研究に従事、博士(理学)、高分子学会、計測自動制御学会、日本ロボット学会、日本機械学会会員。 |
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概要 | 産総研関西センターでは、高分子とナノカーボンの複合体からなる電気駆動のソフトアクチュエータ(数Vの電圧により複合体がソフトに大きく変形する事により、機械的な仕事を行う素子)の開発を進めている。この開発の素子(ナノカーボン高分子アクチュエータ)は、軽くソフトで安全であり、さらに様々な形に加工できる加工性を持っている事から、身体に接触する福祉機器のアクチュエータに用いることが可能ではないかと考え、開発を進めている。このアクチュエータ技術の紹介と、最近開発を進めている、軽くて薄い点字ディスプレイへの応用について紹介する。 |
■本講演に関連して、下記のシンポジウムが3/23(水)に開催されました。 産総研シンポジウム「革新的医療・福祉機器とソフトアクチュエータ―当事者重視の医療・福祉機器デザインへ向けて―」 |

遠藤 徳之氏
テックファーム株式会社
取締役 プロフェッショナルサービス事業部長
ITストラテジスト
略歴 | 1999年テックファーム入社。2006年取締役兼プロフェッショナルサービス事業部長就任。iモードの黎明期よりモバイル関連のシステム開発に従事。通信キャリア向けの技術支援から、大手ケータイポータルサイト、業務向けおサイフケータイアプリケーション等、幅広くプロジェクトを手掛ける。現在は開発部隊を統括すると共に、スマートフォンを活用した障害者支援アプリケーションを研究開発中。 |
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概要 | テックファームでは、慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室、同月が瀬リハビリテーションセンター、同理工学部との産学共同研究により、スマートフォンを用いた運動障害者のためのコミュニケーション・デバイスの研究を進めています。スマートフォンに備わる各種センサを活用し、障害者の症状に合わせた入力インターフェース、機能を備えたアプリケーションの開発を行っています。アプリケーションの紹介を通じて、障害者支援におけるスマートフォンの可能性を説明します。 |

麸澤 孝氏
全国頸髄損傷者連絡会
略歴 |
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独立行政法人
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
機械システム部
紹介 | NEDOは「我が国の産業競争力の強化」、「エネルギー及び地球環境問題の解決」をミッションとして、国内外の最新の技術動向を踏まえ、総合科学技術会議が定める「科学技術基本計画」及び経済産業省が策定した「イノベーションプログラム基本計画」に沿って産官学の総力を結集し、機械システム部は、「機械・製造加工技術分野」、「航空・宇宙技術分野」、「福祉分野」の研究開発プロジェクトの推進に取り組んでいます。 |
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産総研シンポジウム | http://www.seedplanning.co.jp/forum/other/20110323aist/ |
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麸澤 孝 氏 | http://homepage3.nifty.com/fuzawa/ |
独立行政法人新エネルギー ・産業技術総合開発機構(NEDO) 機械システム部 |
http://www.nedo.go.jp/activities/introduction2.html |