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開催案内・報告

第4回

先端技術の福祉応用
~当事者関与の重要性と困難さ~

日時 2011年6月24日(金) 13:15 - 16:45 (12:30開場)
場所
NEDO日比谷オフィス 日比谷国際ビル4F(千代田区内幸町2-2-3) アクセス
情報保障に
ついて
要約筆記、手話通訳

プログラム

13:15 - 13:20 趣旨説明
13:20 - 13:35 福祉工学カフェ・ナノテクワークショップ 概要報告
硯川 潤
国立障害者リハビリテーションセンター研究所
福祉機器開発部
13:35-14:05
講演1:「ナノカーボン高分子アクチュエータの開発と応用」
安積 欣志 氏
独立行政法人産業技術総合研究所
健康工学研究部門人工細胞研究グループ
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14:05-14:35
講演2:「スマートフォンによる障害者支援の可能性」
遠藤 徳之 氏
テックファーム株式会社
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14:35-14:45 休憩
14:45-15:00
指定発言1:「当事者から見た当事者関与の重要性と困難さ」
麸澤 孝 氏
全国頸髄損傷者連絡会
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15:00-15:15 指定発言2:「障害者自立支援機器関連の取組み(厚生労働省)」(仮題)
小野 栄一
国立障害者リハビリテーションセンター研究所
障害工学研究部
(兼)厚生労働省 社会援護局障害保健福祉部自立支援振興室
福祉工学専門官
15:15-15:30
指定発言3:「福祉機器開発の現状と今後の方向性」(仮題)
八木 輝明
独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構
機械システム部
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15:30-16:45 フリーディスカッション
議事録

講師紹介

安積 欣志

独立行政法人産業技術総合研究所
健康工学研究部門人工細胞研究グループ
グループ長

略歴 1986年京都大学大学院理学研究科修士課程修了、同年、京都大学化学研究所教務職員、1993年通産省工業技術院大阪工業技術試験所入所、2001年より独立行政法人産業技術総合研究所(産総研)主任研究員、現在、産総研健康工学研究部門人工細胞研究グループグループ長、界面電気化学、刺激応答高分子材料、高分子アクチュエータの研究に従事、博士(理学)、高分子学会、計測自動制御学会、日本ロボット学会、日本機械学会会員。
概要 産総研関西センターでは、高分子とナノカーボンの複合体からなる電気駆動のソフトアクチュエータ(数Vの電圧により複合体がソフトに大きく変形する事により、機械的な仕事を行う素子)の開発を進めている。この開発の素子(ナノカーボン高分子アクチュエータ)は、軽くソフトで安全であり、さらに様々な形に加工できる加工性を持っている事から、身体に接触する福祉機器のアクチュエータに用いることが可能ではないかと考え、開発を進めている。このアクチュエータ技術の紹介と、最近開発を進めている、軽くて薄い点字ディスプレイへの応用について紹介する。
■本講演に関連して、下記のシンポジウムが3/23(水)に開催されました。
産総研シンポジウム「革新的医療・福祉機器とソフトアクチュエータ―当事者重視の医療・福祉機器デザインへ向けて―」

遠藤 徳之

テックファーム株式会社
取締役 プロフェッショナルサービス事業部長
ITストラテジスト

略歴 1999年テックファーム入社。2006年取締役兼プロフェッショナルサービス事業部長就任。iモードの黎明期よりモバイル関連のシステム開発に従事。通信キャリア向けの技術支援から、大手ケータイポータルサイト、業務向けおサイフケータイアプリケーション等、幅広くプロジェクトを手掛ける。現在は開発部隊を統括すると共に、スマートフォンを活用した障害者支援アプリケーションを研究開発中。
概要 テックファームでは、慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室、同月が瀬リハビリテーションセンター、同理工学部との産学共同研究により、スマートフォンを用いた運動障害者のためのコミュニケーション・デバイスの研究を進めています。スマートフォンに備わる各種センサを活用し、障害者の症状に合わせた入力インターフェース、機能を備えたアプリケーションの開発を行っています。アプリケーションの紹介を通じて、障害者支援におけるスマートフォンの可能性を説明します。

麸澤 孝

全国頸髄損傷者連絡会

略歴
1983年12月~ 交通事故により頸髄を損傷、四肢麻痺障害者になる
1992年 4月~ 埼玉県内の身体障害者療護施設に入居
1997年 5月~ 東京都内で福祉制度、支援機器を使い、自立生活をはじめる
2003年 6月~ 有限会社セカンドステージを設立
2007年 4月~ 日本リハビリテーション工学協会理事に就任
電動車いす、据え置き式リフト、除圧マットレス、iPhone、などの機器を使いながら地域で生活中

独立行政法人
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
機械システム部

紹介 NEDOは「我が国の産業競争力の強化」、「エネルギー及び地球環境問題の解決」をミッションとして、国内外の最新の技術動向を踏まえ、総合科学技術会議が定める「科学技術基本計画」及び経済産業省が策定した「イノベーションプログラム基本計画」に沿って産官学の総力を結集し、機械システム部は、「機械・製造加工技術分野」、「航空・宇宙技術分野」、「福祉分野」の研究開発プロジェクトの推進に取り組んでいます。