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開催案内・報告

第3回

聴覚障害者支援関連

日時 2011年1月27日(木) 13:15 - 16:45 (12:30開場)
場所
NEDO日比谷オフィス 日比谷国際ビル4F(千代田区内幸町2-2-3) アクセス
情報保障に
ついて
要約筆記、手話通訳

プログラム

13:15-13:20 趣旨説明
13:20-14:00
講演1:「パソコン文字通訳用ソフト IPtalk」
栗田 茂明 氏
NPO法人日本遠隔コミュニケーション支援協会
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14:00-14:40
講演2:「外国人や聴覚障害者のためのコミュニケーション支援技術: VUTE」
中園 薫 氏
NTT未来ねっと研究所
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14:40-14:50 休憩
14:50-15:30 講演3:「音声認識技術の最先端とその応用」
安藤 真一 氏
NEC 情報・メディアプロセッシング研究所
15:30-15:45 指定発言
中園 秀喜 氏
NPO法人ベターコミュニケーション研究会
15:45-16:45 フリーディスカッション
議事録

講師紹介

栗田 茂明

NPO法人日本遠隔コミュニケーション支援協会
理事長

略歴 1978年東北大学工学部金属工学科卒業。同年いすゞ自動車入社、ディーゼルエンジンの開発を担当。現在は、いすゞ中央研究所で、次世代HEV、EVの研究開発を行っている。
IPtalkの開発は、余暇を使ったボランティア活動
1998年の第34回全国身体障害者スポーツ大会「かながわ・ゆめ大会」のパソコン要約筆記ボランティアを中心にパソコン要約筆記サークル「ラルゴ」を設立し、会長となる。1999年「ラルゴ」の練習用ソフトとしてIPtalkを作成。2000年全難聴主催の第2回全国パソコン要約筆記指導者養成講座で説明したことがきっかけとなり全国でIPtalkが使われるようになる。その後、全国から寄せられる機能追加の要望でバージョンアップを続けている。2002年財団法人日本ITU協会から日本ITU協会賞ユニバーサルアクセシビリティー賞を受賞。2005年財団法人青鳥会からヘレン・ケラー賞(障害者教育研究・実践補助賞)を受賞。2008年NPO法人日本遠隔コミュニケーション支援協会を設立。理事長に就任。
概要 パソコン文字通訳用ソフトIPtalkの開発の背景や機能概要、今後の予定などについて説明する。日本遠隔コミュニケーション支援協会で行っている遠隔パソコン文字通訳のデモを行う。

中園 薫

NTT未来ねっと研究所
主任研究員

略歴 1982年大阪大学基礎工学研究科修士課程了。同年、日本電信電話公社(現NTT)に入社。1990~1993年ATR視聴覚機構研究所(ATR人間情報通信研究所)主任研究員。現在、NTT未来ねっと研究所主任研究員。京都工芸繊維大学総合プロセーシス研究所特任教授(兼任)、計算理論、自然言語処理、神経回路網、コンピュータネットワーク、画像処理、ヒューマンインタフェース、手話工学などの研究に従事。博士(工学)。電子情報通信学会福祉情報工学研究会専門委員、ヒューマンインタフェース学会ノンバーバルインタフェース専門研究委員会委員。
概要 NTTでは、外国人や聴覚障害者など、音声でのコミュニケーションが困難な人達を対象として、コミュニケーションを支援する技術、VUTEの研究を進めています。VUTEでは、特定の言語の文字は使用せず端末画面上に表示される動画絵記号を選択することによって伝えたい文章を組み立てていきます。これまで、火事、急病や怪我などの緊急時に通報するシステムVUTE 2009、公共交通機関での会話を支援するシステムVUTE 2010を開発してきました。
この講演では、これらの2つのシステムの設計デザインにおける特徴を解説し、実際に動作するデモを行います。また、評価実験についても紹介します。

安藤 真一

NEC 情報・メディアプロセッシング研究所
研究部長

略歴 1992年大阪大学大学院基礎工学研究科物理系専攻修士課程修了、同年NEC入社。以来、自然言語処理や音声認識の研究に従事。1995年ATR音声翻訳通信研究所への出向を経て現在NEC情報・メディアプロセッシング研究所研究部長。情報処理学会、人工知能学会、自然言語処理学会会員。

中園 秀喜氏(ペンネーム 岩渕紀雄)

大分県生まれ。ベターコミュニケーション研究会、情報バリアフリー・アドバイザー。国土交通省、経済産業省、厚生労働省、総務省消防庁などバリアフリー・ユニバーサルデザイン関係委員、NHK「聴力障害者の時間」司会歴任。「拝啓、病院の皆様」(現代書館)、「聞こえ」のバリア解消への提言(NHK出版)他、著書多数。「補聴器と生活関連機器及び福祉制度について」などの講演で各地へ。