第6回
ロボット技術応用

榊 泰輔氏
九州産業大学 バイオロボティクス学科
教授
略歴 |
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概要 | 安川電機時代から現在に至るまで、リハビリや介護分野のロボット開発に長らく携わってきました。現在開発中のロボットを中心にご紹介し、苦労・工夫した点などをお話しできればと思います。 ・全身性麻痺患者用自律移動ストレッチャー(北九州市と共同、7年目) ・せき損患者のリハビリプロセスをロボット化する プロジェクト(飯塚の総合せき損センター等と共同) 立位保持訓練ロボット 歩行訓練ロボット 起立訓練ロボット ・せき損用食事介助ロボット(北九州市より委託、大学・企業の共同) ・ハンドマッサージロボット ちょっとお遊び的ですが、楽しいロボット ・その他、安川時代の脳卒中リハロボットも |

渡辺 富夫氏
岡山県立大学情報工学部
教授
略歴 | 1983年東京大学大学院工学系研究科産業機械工学専攻博士課程修了。工学博士。同年山形大学工学部情報工学科助手、1984年同専任講師、1989年同助教授、1992年-1993年米国ブラウン大学客員研究員、1993年岡山県立大学情報工学部情報システム工学科教授。2009年度-2010年度情報工学部長・研究科長。2000年-2005年科学技術振興機構戦略的創造研究推進事業(JST CREST)「心が通う身体的コミュニケーションシステムE-COSMIC」研究代表者。2006年から5年間JST CREST「人を引き込む身体性メディア場の生成・制御技術」研究代表者など。IEEE RO-MAN、the Best Paper Award、ヒューマンインタフェース学会論文賞、日本機械学会設計工学・システム部門業績賞等受賞。日本機械学会フェロー、ヒューマンインタフェース学会元会長、日本子ども学会常任理事、日本赤ちゃん学会常任理事、日本ロボット学会評議員、インタロボット(株)技術顧問など。 |
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概要 | うなずきや身振りなどの身体的リズムの引き込みをロボットやCGキャラクタのメディアに導入することで、対話者相互の身体性が共有でき、一体感が実感できる「心が通う身体的コミュニケーションシステムE-COSMIC(Embodied Communication System for Mind Connection)」を研究開発し、身体的コミュニケーション技術を開発してきた。本技術は、身体を介してのコミュニケーションの解析理解と創出支援技術であり、高度メディア社会の生活情報技術として期待されている。とくに音声から豊かなコミュニケーション動作を自動生成する技術は、iRT(インタロボット技術)と呼ばれ、人とかかわるロボット・玩具、携帯電話・インターネット等の音声インタフェース、ゲームソフト・音声認識ソフトへの導入など、教育・福祉・エンタテインメントをはじめ、人とかかわる広範囲な応用が容易に可能である。さらにこの技術を基に、科学技術振興機構戦略的創造研究推進事業JST CRESTで「人を引き込む身体性メディア場の生成・制御技術」の研究開発を2006年10月~2012年3月の予定で推進しているので紹介する。 |

小川 和徳氏
ダイヤ工業株式会社
研究部門 リーダー
略歴 |
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概要 | 当社は腰痛用コルセット・サポーター・福祉用品等を製造販売している医療用品メーカーです。現在岡山大学との共同研究で、ウェアラブルな動作支援装置「パワーアシストウェア」の研究開発を行っています。岡山大学で研究されている「空気圧人工筋」は、軽量柔軟で身体に装着するのに最適なアクチュエータとして注目されています。当社では、その「空気圧人工筋」の機能を活かし、服のように手軽に使用できる「パワーアシストウェア」の実現を目指しています。今回は、 ・パワーアシストウェアの研究開発を開始経緯と計画の全容 ・第一弾として商品化したパワーアシストグローブの商品開発事例 ・パワーアシストウェアの今後の展開と課題 について紹介させていただきます。 |