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開催案内・報告

第6回

ロボット技術応用

日時 2011年12月2日(金) 13:15 - 16:45 (12:30開場)
場所
NEDO分室 大同生命霞が関ビル12F (千代田区霞が関1-4-2) アクセス
情報保障に
ついて
要約筆記、手話通訳

プログラム

13:15-13:20 趣旨説明
13:20-14:00
講演1:「ロボット技術を応用したリハビリ支援」
榊 泰輔 氏
九州産業大学
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14:00-14:40
講演2:「身体的引き込みメディア技術」
渡辺 富夫 氏
岡山県立大学
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14:40-15:00 休憩
15:00-15:40
講演3:「着るだけで身体の動きを支援するパワーアシストウェアの開発」
小川 和徳 氏
ダイヤ工業株式会社
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15:40-16:45 フリーディスカッション
議事録

講師紹介

榊 泰輔

九州産業大学 バイオロボティクス学科
教授

略歴
1985年 九州大学理学部数学科卒業
1985年 (株)安川電機製作所(現安川電機)入社
NEDO極限作業ロボットプロジェクト、
同身体機能リハビリ支援システムなどの開発に従事。
その間、脳卒中片麻痺用の運動療法装置TEMの研究、
製品化に関わる。
2004年 4月 九州産業大学バイオロボティクス学科教授
引き続き、福祉介護関係のロボット研究に関わる。(博士(工学))
概要 安川電機時代から現在に至るまで、リハビリや介護分野のロボット開発に長らく携わってきました。現在開発中のロボットを中心にご紹介し、苦労・工夫した点などをお話しできればと思います。
・全身性麻痺患者用自律移動ストレッチャー(北九州市と共同、7年目)
・せき損患者のリハビリプロセスをロボット化する
プロジェクト(飯塚の総合せき損センター等と共同)
立位保持訓練ロボット
歩行訓練ロボット
起立訓練ロボット
・せき損用食事介助ロボット(北九州市より委託、大学・企業の共同)
・ハンドマッサージロボット
ちょっとお遊び的ですが、楽しいロボット
・その他、安川時代の脳卒中リハロボットも

渡辺 富夫

岡山県立大学情報工学部
教授

略歴 1983年東京大学大学院工学系研究科産業機械工学専攻博士課程修了。工学博士。同年山形大学工学部情報工学科助手、1984年同専任講師、1989年同助教授、1992年-1993年米国ブラウン大学客員研究員、1993年岡山県立大学情報工学部情報システム工学科教授。2009年度-2010年度情報工学部長・研究科長。2000年-2005年科学技術振興機構戦略的創造研究推進事業(JST CREST)「心が通う身体的コミュニケーションシステムE-COSMIC」研究代表者。2006年から5年間JST CREST「人を引き込む身体性メディア場の生成・制御技術」研究代表者など。IEEE RO-MAN、the Best Paper Award、ヒューマンインタフェース学会論文賞、日本機械学会設計工学・システム部門業績賞等受賞。日本機械学会フェロー、ヒューマンインタフェース学会元会長、日本子ども学会常任理事、日本赤ちゃん学会常任理事、日本ロボット学会評議員、インタロボット(株)技術顧問など。
概要 うなずきや身振りなどの身体的リズムの引き込みをロボットやCGキャラクタのメディアに導入することで、対話者相互の身体性が共有でき、一体感が実感できる「心が通う身体的コミュニケーションシステムE-COSMIC(Embodied Communication System for Mind Connection)」を研究開発し、身体的コミュニケーション技術を開発してきた。本技術は、身体を介してのコミュニケーションの解析理解と創出支援技術であり、高度メディア社会の生活情報技術として期待されている。とくに音声から豊かなコミュニケーション動作を自動生成する技術は、iRT(インタロボット技術)と呼ばれ、人とかかわるロボット・玩具、携帯電話・インターネット等の音声インタフェース、ゲームソフト・音声認識ソフトへの導入など、教育・福祉・エンタテインメントをはじめ、人とかかわる広範囲な応用が容易に可能である。さらにこの技術を基に、科学技術振興機構戦略的創造研究推進事業JST CRESTで「人を引き込む身体性メディア場の生成・制御技術」の研究開発を2006年10月~2012年3月の予定で推進しているので紹介する。

小川 和徳

ダイヤ工業株式会社
研究部門 リーダー

略歴
2005年 岡山理科大学工学部福祉システム工学科 卒業
2005年 ダイヤ工業株式会社 入社
開発部門に所属し、福祉・介護用品の商品開発に従事。
2009年 岡山大学との共同研究を開始
研究部門に所属し、ウェアラブルな動作支援装置
「パワーアシストウェア」の研究開発に従事。
概要 当社は腰痛用コルセット・サポーター・福祉用品等を製造販売している医療用品メーカーです。現在岡山大学との共同研究で、ウェアラブルな動作支援装置「パワーアシストウェア」の研究開発を行っています。岡山大学で研究されている「空気圧人工筋」は、軽量柔軟で身体に装着するのに最適なアクチュエータとして注目されています。当社では、その「空気圧人工筋」の機能を活かし、服のように手軽に使用できる「パワーアシストウェア」の実現を目指しています。今回は、
・パワーアシストウェアの研究開発を開始経緯と計画の全容
・第一弾として商品化したパワーアシストグローブの商品開発事例
・パワーアシストウェアの今後の展開と課題
について紹介させていただきます。