WHO指定研究協力センター
障害の予防とリハビリテーションに関するWHO指定研究協力センター(WHO Collaborating Centre for Disability Prevention and Rehabilitation)
WHO指定研究協力センター長
WHO(世界保健機関)は世界中の人々が平等に健康な生活を営むことができるようにする活動を先導する国連の機関であり、世界の194の国・地域が加盟しています。加盟国は6つの地域(アフリカ、米州、東地中海、欧州、南東アジア、西太平洋)に分けられており、日本は西太平洋地域に属しています。
WHO指定研究協力センター(WHOCC)は、WHOのプログラムをサポートするための国際的な協力ネットワークとして、WHOにより認定された施設(組織)です。西太平洋地域では175以上のWHOCCがあり、各施設の専門領域に関して、WHOの政策を進め、必要な情報を収集、普及する役割を担っています。
当センターは1995年7月に国内で唯一の「障害の予防とリハビリテーションに関する指定研究協力センター」としてWHOCCの指定を受け、その後は4年に1回、WHOに対する「協力事項」と「行動計画」を更新しながら指定を継続し、活動しています。
2020年からの現行の協力事項と行動計画と、近年の活動実績は以下の通りです。
WHOに対する協力事項 2020年10月~2024年10月
1 リハビリテーションを提供し、障害がある人々のニーズに対応するための保健・医療システムを強化する ”西太平洋
地域のリハビリテーションに関するフレームワーク” の実行に貢献する。
2 WHOの求めにより、障害がある人々の総合的なリハビリテーションについて学ぶ機会を西太平洋地域の特定の国の
リハビリテーション従事者に提供する。
3 リハビリテーション、障害、支援技術に関するWHOの政策・方針を普及するための活動を行う。
協力事項に関する行動計画 2020年10月~2024年10月
1 障害がある人々の健康増進に関する知識や資源の開発
2 災害時の障害がある人々の避難受け入れ手順に関する開発
3 地域のリハビリテーション人材育成に資する手引きの開発
4 障害がある人々の総合的リハビリテーションに関する情報提供
5 リハビリテーション、障害、支援技術に関するWHOの政策・方針の普及
※この他に、障害とリハビリテーションに関するWHOの国際会議、西太平洋地域のWHO指定研究協力センターの会議
に出席して情報交換や活動の協議を行うことや、WHOが行う調査などへの協力を実施しています。
近年の活動実績
『リハビリテーション2030 行動の呼びかけ』会議報告書(2021年5月)
『リハビリテーション2030 行動の呼びかけ』会議報告書を日本語に翻訳しました。
『リハビリテーション2030 行動の呼びかけ』会議報告書[日本語]
※オリジナル版(英語)はこちら(外部サイトへリンクします)
災害時における障害者支援に関するWHOへの報告(2020年10月)
報告書「障害インクルーシブ防災 日本の経験」を作成しWHOに提出しました。
「障害インクルーシブ防災 日本の経験」【全体版】[日本語][English]
※分割版はこちら
第1章 はじめに[日本語][English]
第2章 被災からの復旧の取組事例
第1節 2011 年東日本大震災から2016 年熊本地震へ[日本語][English]
第2節 2016 年熊本地震(大学における福祉的配慮をした避難所運営)[日本語][English]
第3節 2016 年熊本地震(隣接市の社会福祉法人による支援)[日本語][English]
第4節 2019 年東日本豪雨の被災と対応、残された課題[日本語][English]
第3 章 障害者の災害準備の取組事例
第1節 特別支援学校における防災教育の一例[日本語][English]
第2節 自治体と地域による取組事例[日本語][English]
(関連文献)
・社会福祉法人けやきの郷 編著. 私たちが 命を守るためにしたこと 2019年台風19号、障害者施設”けや
きの郷”の記録. ジーニアス社, 2021.
・森英行、北村弥生. 「ぼうさい甲子園」で特別支援学校初のグランプリを受賞 ~宮城県立支援学校女川高等学
園の総合防災訓練の取組~. 新ノーマライゼーション 41(4): 14, 2021.
日本の障害者支援機器支給制度に関するWHOへの報告(2020年10月)
「日本における支援機器支給システムに関する報告書」を作成しWHOに提出しました。
「日本における支援機器支給システムに関する報告書」[日本語][English]
関連情報
1. WHOの障害とリハビリテーションに関する政策方針の情報
2. WHOの障害とリハビリテーションに関する発行物、ガイドラインの情報
3. ニュースレター
4. WHOに関するリンク