利用開始から終了までの生活の様子例

ある利用者Aさんの入所から終了までの訓練や生活の様子を紹介します。
入所当時、まったく動けなかったAさんが様々な困難を乗り越えて自立していく姿とサポートする職員の姿をご覧ください。

スタート:入所センター生活開始医師をはじめとした様々な専門職の訓練前評価

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いよいよ本格的なリハビリテーションの始まりです。各訓練は、同時平行的に行われます。理学療法訓練では、関節が硬くならないように入念にストレッチを行うと同時に、日常生活ができる筋力をつける訓練を行います。十分に筋力を回復させた上で寝返りや起き上がりといった基本的動作の習得を行います。スポーツ訓練では、車いす操作やレクリエーションゲームを通じて体力の向上と車いす操作能力の向上を図ります。また、作業療法訓練では、食事・整容・着替・排尿といった身辺動作の訓練を開始します。

STEP1:車いすに座るSTEP2:車いすをこぐ

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訓練も中盤に差し掛かり益々本格化してきました。理学療法訓練では、ダイナミックな基本動作をスポーツ訓練では更なる体力向上を目指します。作業療法訓練では、いよいよ、ベッドへの乗り移りの訓練開始です。ベッドへの乗り移りが自分でできるようになると自由に寝たり起上ったりといった、普通の人なら当たり前のことが自分一人でできるようになります。

STEP3:自分でベッドに乗り移るSTEP4:着替えをする

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この項では、排便や入浴の訓練を紹介します。前述しましたが、排便や排尿機能が障害される場合が多いので、排便日を決め、下剤と座薬で排泄を促します。トイレや浴室の形状も足を投げ出して座れるような特殊なものを必要とする場合が多いです。排泄や入浴訓練は、最も重要かつ厳しい訓練です。
理学療法訓練では、筋力トレーニングも進み、動かなくなった下肢の機能を代償するため鍛えられた筋肉は、健常者を上回る場合すらあります。筋肉を利用していろいろなパターンの基本動作を訓練します。自動車の運転ができるような訓練も開始されます。自動車運転ができることで、行動範囲が飛躍的に広がります。スポーツ訓練では、屋外での車いす操作や競技性の高いバスケットボールを訓練に取り入れます。ここまで訓練が進みますと社会復帰まであと一歩となります。

STEP5:トイレに入るSTEP6:お風呂に入る

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いよいよ、最後の仕上げです。苦しいリハビリの結果、日常生活は、ほぼ自立です。職場復帰に向けた職業訓練もばっちり終了しました。住居の確保もできました。社会復帰するための応用動作として調理や洗濯も自分で行います。こうして、センターでの訓練を終えたAさんは、社会復帰を成し遂げセンターを卒業していきます。

STEP7:集大成ゴール:退所社会復帰

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いかかでしたか?センターでの生活や訓練の内容がお解かり頂けたでしょうか?終了形態は様々ですが、センターでは、Aさんのような障害をお持ちの方が毎年約30人程度リハビリテーションを終了し社会復帰されています。

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