トップ > 開催案内・報告 > 第24回

開催案内・報告

第24回

誰もが安全に生活できる
“新しい生活様式”のあり方 第1回目

                                                                                                          
趣旨

今年度のテーマとしてウィズコロナ及びアフターコロナの社会も加味し、「誰もが安全に生活できる“新しい生活様式”のあり方」を取り上げております。また、新たな試みとして、年度を通じて共通のテーマについて3回に分けて行うことといたしました。概要は下記のとおりとなります。

開催回 開催日 内容

2020年度

第1回目

2020年10月26日(月) 視覚に障害のある方々からニーズを収集する「着想」フェーズ

2020年度

第2回目

2020年12月14日(月) 第1回目のニーズを解決する要素技術を含む支援機器を開発している開発者の方々から社会実装に向けての気づきを得る「普及」フェーズ

2020年度

第3回目

2021年2月10日(水) 第1回目に行ったニーズ視点と第2回目に行ったシーズ視点での議論の「振り返り」を行い、ニーズとシーズがすり合わせできていること及び乖離があることを整理し、今後の支援機器開発へ活かしていただく場

今年度の第1回目である今回は、視覚に障害のある方を主な対象として、ユーザの方々のニーズを収集する場として「着想」のイベントを開催いたします。本企画では、視覚に障害のある方に日常生活で気を遣われていること、ヒヤリ・ハットしたご経験、日常でご使用になられている支援機器及び白杖やガイドヘルパーの方を伴った移動についてどのような工夫をされているかお話を伺い、現状の情報共有と、実用的な開発の促進を図ることを目的としております。パネリスト及びご来場の方々の間で活発な意見交換がされることを期待しております。是非、皆さまお誘い合わせの上、ご参加ください。

日時 2020年10月26日(月) 13:30 - 16:00 (13:00開場)
場所(対面)

NEDO分室 大同生命霞が関ビル12F (千代田区霞が関1-4-2)

※新型コロナウイルス感染症対策の関係上、収容人数を制限しているためオンラインによるご参加をお願いする場合があります。また、会場でご参加いただく場合には受付時に体温・症状・海外渡航に関する同意書へのご記入をお願いしております。ご同意いただけない場合には、本イベントへのご参加をお断りさせていただく場合がございます。

アクセス
場所(オンライン)

Web(Zoom)

下記参加問い合わせより参加登録をいただいた方にURLを通知します。

※オンラインでご参加される際、視聴中は原則マイクオフにしていただくようお願いいたします。また、イベントの録音・録画はご遠慮くださいますようお願いいたします。

共催 国立障害者リハビリテーションセンター研究所
国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
情報保障 パソコン要約筆記を実施します。
参加問い合わせ

プログラム

                          
13:30-13:45 開会の挨拶・福祉工学カフェのの趣旨説明
<第1部 当事者の方のご講演>
13:45-14:00 進行性眼疾患による中途重度視力障害の生活面での課題への支援技術に寄せる期待
吉本 浩二氏(情報通信DX企業勤務)
14:00-14:15 現在と今後増えると予想される高齢中途視覚障害者が容易に情報アクセスができるローテクな機器の開発
佐藤 一人氏(都内障害者相談支援センター)
14:15-14:30 中途失明者としての自分の日常生活について
城谷 直人氏(民間の建設工事専門会社勤務、NPO法人江戸川区視覚障害者福祉協会常任理事、一般社団法人チャレンジド・ヨガ理事)
14:30-14:45 開発と啓発の組み合わせで福祉機器を世界へ~ロービジョン者の立場から~
芳賀 優子氏(公益財団法人共用品推進機構個人賛助会員、社会福祉法人国際視覚障害者援護協会アシスタント)
14:45-14:55休憩
<第2部 パネルディスカッション>
14:55-15:55 当事者の方がパネラーとして参加したパネルディスカッション

参加者の皆様との総合ディスカッション

15:55-16:00閉会の挨拶
開催報告

講師紹介

吉本 浩二

情報通信DX企業勤務

ご略歴

進行性である網膜色素変性で徐々に視力低下。現在は手動弁程度、白杖歩行、情報機器は音声読み上げソフト使用。

幼少期から視力低下を自覚、高等学校途中で盲学校へ転入、使用文字を点字に切り替え。

ICTメーカーにて、アクセシビリティ、ユニバーサルデザイン関連部門に所属、その後マーケティング部門に異動、現在に至る。

                    

佐藤 一人

都内障害者相談支援センター

ご略歴

平成元年にベーチェット病と認定され、平成15年頃に左眼にぶどう膜炎を発症、翌年には右眼も発症、同時に体調も悪化。

平成19年から生物学的製剤での治療を開始も平成23年夏に抗体反応によりアナフィラキシーショックにより中止、その後は免疫抑制剤とステロイドの服用治療に変更。

平成24年右脚にステロイド性大腿骨頭壊死を発症。クラッチ杖で保存治療開始。

平成25年に障害者手帳(視野2級、下肢5級)1種2級を取得。

平成26年より東京視覚障害者生活支援センターで機能訓練を開始、訓練中に大腿骨頭壊死の手術を受け2ヶ月入院。

平成28年春に途中中断を経て機能訓練を終了し、現職に。その年に中途視覚障害者の情報交換会を始め現在まで継続中。

                    

城谷 直人

民間の建設工事専門会社勤務
NPO法人江戸川区視覚障害者福祉協会常任理事
一般社団法人チャレンジド・ヨガ理事

ご略歴

1992年4月建設工事専門会社入社。設計、施工管理、営業を経験。

2011年2月血管新生緑内障と診断され手術を繰り返すが2012年5月全盲となる。

2012年9月より3月まで国立障害者リハビリテーションセンターに入所。機能訓練を修了。

2013年4月復職。現在は晴眼者時代の知識と経験と人脈を生かし営業補助として勤務の傍ら、NPO法人江戸川区視覚障害者福祉協会にて常任理事、視覚障害者向けヨガクラスを開催している一般社団法人チャレンジド・ヨガにて理事として活動中。

                    

芳賀 優子

公益財団法人共用品推進機構個人賛助会員
社会福祉法人国際視覚障害者援護協会アシスタント

ご略歴

1962年生まれ、生まれた時からロービジョン。

視力:右→光を感じる程度、左→0.02、全色盲。15倍のルーペ、10倍の単眼鏡、白杖を使っている。昼間のまぶしさに弱く、夕方や夜のほうが比較的よく見える。

小学校から高校まで、盲学校で学ぶ。

1985年3月、拓殖大学外国語学部スペイン語学科卒業。

1985年4月、ヤマト運輸株式会社に入社。2007年まで勤める。

2009年4月~2012年3月、NHKラジオ第二放送で視覚障害者のための番組の司会を務める。

2014年4月 国際視覚障害者援護協会事務局のお手伝いを始め、現在に至る。

1991年、現在の公益財団法人共用品推進機構の前身の団体ができた時から、活動に参加。現在も続けている。