シンポジウムの初開催から4年が経ち、現在、認知症のある人が実際に家庭で機器を使う段階での調査・研究が進められています。この中で、認知症のある人の生活自立に既存の機器や開発機が役立つ可能性が示されてきた一方、機器活用の普及に向けては、機器の導入や使用の習慣化、現場で蓄積された知恵の共有化、必要となる技術開発など、認知症ユーザー独自の多くの課題が見えてきています。今後、認知症のある人の地域での暮らしに機器を役立てていくためには、これらの課題に各分野から総力を挙げて取り組んでいくことが必要です。今回のシンポジウムでは、認知症のある人の生活実態と認知機能の低下による障害を踏まえた上で、社会全体でこの課題にどのように取り組んでいくかを議論したいと思います。皆様、ぜひ、ご参加ください。
時 間 | 内 容 |
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12:00- | 開場・受付 |
13:00-13:05 | 開会挨拶 |
13:05-14:15 |
種村 留美 (神戸大学 医学部 保健学科) 「認知機能障害の評価と生活への介入」 安藤 達也 (仙北医談会 当事者家族) 「機器活用による1人暮らしのサポート」 |
14:15-14:30 | 休憩 |
14:30-16:25 |
テーマ:生活の中での機器活用の普及に向けて 司会:井上剛伸 パネリスト:種村留美、安藤達也、大島千帆、星野剛史、小野美登里、石渡利奈 話題提供 大島 千帆 (早稲田大学人間科学学術院 人間科学部 健康福祉学科) 「認知症高齢者の住まいの工夫の実態」 星野 剛史 (株式会社 日立製作所 デザイン本部) 「認知症者に役立つ家電製品のインターフェース」 井上 剛伸 (国立障害者リハビリテーションセンター研究所 福祉機器開発部) 「パートナーロボットによる情報支援の可能性と課題―プロトタイプ試用を通じて―」 石渡 利奈 (国立障害者リハビリテーションセンター研究所 福祉機器開発部) 「支援機器の適用事例から見る導入時の課題」 小野 美登里 (福岡市介護実習普及センター) 「市民に向けた介護知識・技術、および福祉機器の普及事業」 |
16:25-16:30 | 閉会挨拶 |
16:45-17:45 | 交流会 |